★チャレンジ・クラシックス系のレーベル「BUZZ」より、クラシック・ファン注目のアルバムが登場。バッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻のプレリュード全曲を、イマジネーション豊かにリコンポーズし2台ピアノで奏でています。曲はセバスティアン・バルトマンが作ったもので、とにかく秀逸。それぞれ各プレリュードの印象的な音型を切り取って繰り返し、ミニマル・ミュージック化しているのですが、リズム、コード、強弱なども変化に富み聴き手を飽きさせません。あのメロディをこうしたか、このメロディでこう来るか、と原曲を知っているとさらに面白さ倍増。2台ピアノならではの自由自在さも大きな武器で、ループするメロディが美しいせせらぎのように掛け合いながら奏でられるサウンドがとても気持ち良いです。1曲ごとにしっかりとした性格付けがなされ、バッハの原曲が持つ豊かな曲想、24の色彩が見事に活かされているのも特徴です。曲順はハ短調に始まり、原曲通り長調・短調と交互に進んで半音ずつ上がっていき、最後にハ長調が現れます。衝撃的な16分音符に戦慄するハ短調で始まり、すべてが浄化され穏やかに協和音が広がっていくハ長調で終わることによって、全体が一つの物語のように構成されます。
★デュオ・インパルスはクラシック界で活躍するキャリアの長いピアノ・デュオ。ヨーロッパ各地の音楽祭に参加し、国際的なコンクールの受賞歴もある腕利きの2人組です。4手ピアノのスペシャリストによる目の醒めるような演奏をご堪能ください。
【YouTube トレーラー動画】
変イ長調のプレリュードが聴けます。
https://www.youtube.com/watch?v=-H6Y055JkIk