★ミュンヘン・フィル&ゲルギエフによる、ブルックナーの聖地 ザンクト・フローリアン修道院で3年間かけて行われたブルックナー交響曲全曲演奏会の模様が、2021年ブルックナー没後125年を前に、映像商品としてリリースされます。
★この演奏会は、ブルックナーゆかりの街リンツで行われているブルックナー音楽祭でのライヴ。音楽祭は1974年、ブルックナーの生誕150周年を記念して建設された新ホール「ブルックナー・ハウス」を拠点に毎年9月半ばから10月半ばにかけ演奏会が行われます。ミュンヘン・フィル&ゲルギエフは3年連続で音楽祭に招待され交響曲全曲演奏会を行いました。ブルックナー演奏に歴史と伝統を持つミュンヘン・フィル。ブルックナーの弟子レーヴェが音楽監督としてブルックナー作品を積極的に取り上げ、ルドルフ・ケンペ(1967-76)が、巨匠チェリビダッケ(1979-96)がその任を務め、さらにギュンター・ヴァントとの一連の演奏など、その歴史あるブルックナー演奏とともに楽団の声価を高め黄金時代を築きました。
★2015年9月より首席指揮者に就任したワレリー・ゲルギエフ。世界で最も忙しい指揮者とも言われ、いくつものオーケストラやプロジェクトを同時進行させるその圧倒的パワーは超人的。今回の演奏もゲルギエフらしい濃厚さをみせるも、音楽的解釈は奇抜なものではなく、ミュンヘン・フィルの伝統に寄り添った、そしてブルックナーが求めた響きをゆかりの地で再現させようという、真の想像力と芸術性にあふれた音楽です。ブルックナーの音楽がどう演奏されるべきなのか深い理解をもつゲルギエフとオケによる相互作用の賜物ともいえる聴きごたえのある演奏となっています。
★また、数々のドキュメンタリー映像を制作してきたドイツ人監督ライナー・E・モーリツによるドキュメンタリー『アントン・ブルックナー~巨人の創造』(日本語字幕あり)、そしてエリーザベト・マイヤー博士によるブルックナーの生涯をたどる「私の人生を賭けた仕事…交響曲作曲家として…天才の成長」と題した評伝と、ブルックナーの交響曲に関する各稿の概要を記した120ページ近くあるハードカバーのブックレット(日本語あり)がついており、ブルックナーという音楽家を深く理解することのできるセットとなっております。
トレイラーはこちら→
https://youtu.be/c9Bf-kgVsl0