★2016年5月にイタリア、ローマ歌劇場で上演された《椿姫》。現代を代表する女性映画監督ソフィア・コッポラ演出、イタリアを代表するファッション・デザイナー、ヴァレンティノ・ガラヴァーニによる衣裳、映画『プレステージ』『ダークナイト』などハリウッドで数々の大作を担当しているネイサン・クロウリーによる舞台美術、ということでオペラ界のみならず、ファッション・映画界からも大いに注目を集めた話題の上演でした。また2018年に日本公演が行われ大評判となり、今年2023年9月にも再び日本で上演されることが決まっています。そしてこの度、映画としても公開された本作をブルーレイでリリースします。
★19世紀のパリ社交界を舞台にした高級娼婦ヴィオレッタの葛藤が入り交じる純愛物語を綴ったヴェルディの名作オペラ《椿姫》。鮮やかな赤色が印象的なヴィオレッタのエレガントで妖艶な衣裳は、ヴァレンティノ自身がデザインを手掛け、舞台上で着用されるその他の衣装は、ヴァレンティノの指示のもと「ヴァレンティノ」のスタッフが担当しています。
そして全編日本で撮影された『ロスト・イン・トランスレーション』や王妃マリー・アントワネットの半生を描いた『マリー・アントワネット』など独自の視点と美意識で女性をテーマとした映画を生み出しているソフィア・コッポラ。まさに《椿姫》は、彼女のテーマとする女性の物語。ヴィオレッタの心境の変化、その真実の愛に生き死んでいく姿を描き出しています。
★もちろんキャスト陣にも注目。2018年の来日公演のキャストでもあった、ヴィオレッタ役フランチェスカ・ドットとアルフレード役アントニオ・ポーリ。フランチェスカ・ドットは2012年にフェニーチェ歌劇場《ボエーム》ムゼッタ役でオペラ・デビューを果たし、その後才能が認められ、パドヴァのヴェルディ劇場《ルクレツィア・ボルジア》のルクレツィア、サッサリとバーリでの《椿姫》のヴィオレッタと、活躍の場を広げている注目の歌手。複雑に変化するヴィオレッタの心情を見事に歌いあげます。そして2011年のザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭で、リッカルド・ムーティ指揮、メルカダンテ《二人のフィガロ》のアルマヴィーヴァ伯爵を歌い一躍注目され、現在は気鋭のテノール歌手として世界の劇場から認められているアントニオ・ポーリ。ジョルジョには当代随一のバリトン歌手ロベルト・フロンターリ。という実力派揃いの配役で聴かせます。
トレイラーはこちら→:
https://youtu.be/E_LiDhkmvBg
ソフィア・コッポラのインタビュー動画(英語):
https://youtu.be/-S1jfkfRnrs