ノルウェーを代表するエンゲゴール四重奏団
音楽に対する確かな耳をもつ2Lのチームが捉えた
新旧の弦楽四重奏曲
- アーティスト:エンゲゴール四重奏団
- レーベル:2L
- 品番:2L-105SABD
- ジャンル: ジャンル クラシック 室内楽
- 価格:オープン価格
- 形態:Blu-ray Disc Audio + SACD Hybrid
ノルウェーを代表するエンゲゴール四重奏団
音楽に対する確かな耳をもつ2Lのチームが捉えた
新旧の弦楽四重奏曲
シューベルト : 弦楽四重奏曲第13番 イ短調D.804(Op.29)《ロザムンデ》
マヤ・ソールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェ(1973–): 弦楽四重奏曲第1番《鉛と光の物語》(2011)
ブリテン : 弦楽四重奏曲第2番ハ長調Op.36(1945)
ハイドン : 弦楽四重奏曲 ハ長調Hob.III/77(Op.76-3)《皇帝》 *
エンゲゴール四重奏団
【アルヴィド・エンゲゴール(第1ヴァイオリン) アレックス・ロブソン(第2ヴァイオリン)
ジュリエット・ジョプリング(ヴィオラ) ヤン・クレメンス・カールセン(チェロ)】
[* Blu-rayのみ収録]
録音 :2013年11月、2014年2月 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング : モッテン・リンドベルグ
録音 :ビアトリス・ヨハンネセン
録音方式:ステレオ (DXD(24bit352.8kHz/)セッション )
★「真夜中の太陽」の地、ノルウェー北極圏のロフォーテンにエンゲゴール四重奏団が創設されたのは2006年。アルヴィド・エンゲゴールを中心とする四重奏団は、最初のシーズンからベルゲン国際フェスティヴァルとオスロの室内楽フェスティヴァルに出演、2年後の2008年に制作されたハイドン、ライフ・ソールベルグ、グリーグの弦楽四重奏曲のデビューアルバム(2L53SACD)で国内と海外で高い評価を獲得しました。2010年にはベートーヴェン、ヌールハイム、バルトークの弦楽四重奏曲(2L071SACD)とエリングの弦楽四重奏曲とピアノ四重奏曲(Simax PSC1304)をリリース。エンゲゴール四重奏団はノルウェーを代表するアンサンブルのひとつに数えられる存在になりました。
★2013年と2014年に録音された第4作目となる本アルバムも、シューベルトの《ロザムンデ》に始まり、ノルウェーのラトシェ新曲とブリテンの作品、最後にハイドンの《皇帝》という、弦楽四重奏奏のスタンダード・レパートリー曲と「今日」の作品によるプログラムが組まれました。
★本アルバムよりメンバー変更があり、第2ヴァイオリン奏者はアレックス・ロブソン、チェロがヤン・クレメンス・カールセンが新しく加入しました。録音セッションは、デビューアルバムと同じベールムのヤール教会でDXD(24bit/352.8kHz)録音されました。Blu-ray Disc AudioとSACD hybrid盤をセットしたアルバム。Blu-ray Disc Audioには、5.1DTS-HD MA(192kHz/24bit)と2.0LPCM(192kHz/24bit)で収録され、音楽に対する確かな耳をもつ2Lのチームが捉えた、シューベルトたちの作品を思索するエンゲゴール四重奏団の音楽が、直接性と真実性をもって聴き手に伝えられます。Blu-ray Disc Audioには、ハイドンの《皇帝》が特別収録されています。
★ラトシェは、作曲家、歌手、キーボード奏者、ヴァイオリニストとしてノルウェーの音楽シーンで活躍する音楽家です。エンゲゴール四重奏団とは弦楽四重奏とアコーディオンのための《雅楽変奏曲》をはじめとする室内楽作品を通じて出会い、新作を委嘱されることになりました。《鉛と光の物語》は彼女の第1番の弦楽四重奏曲にあたる作品です。「偉大なベートーヴェンの音楽への賛辞」を背景に作曲され、「自由な芸術家」ベートーヴェンの《ラズモフスキー第1番》(Op.59-1)が創作のための素材に選ばれました。曲名の「鉛」は「恐怖」、「光」は「希望」。ラトシェが作曲にかかっていた2011年7月22日、オスロと郊外のウトヤ島で 77 人が殺害される、いわゆる「ノルウェー連続テロ事件」が発生、「鉛色の空を見るたびにあの光景が浮かぶ」という彼女の「想い」が曲名に反映しているといいます。
★ブリテンの弦楽四重奏曲は、第二次世界大戦が終わった1945年7月、彼がヴァイオリニストのメニューインと一緒にドイツの強制収容所の生存者のために演奏した後、作曲されました。「21の変奏によるパッサカリア」に書かれた最後の楽章〈シャコンヌ〉に感情的なクライマックスが置かれ、エンゲゴール四重奏団のヴィオラ奏者ジュリエット・ジョプリングはライナーノートに「感動の四重奏曲」と記しています。弦楽四重奏曲第2番は、パーセルの没後250年の1945年11月21日に初演されました。シューベルトが戯曲『キプロスの女王ロザムンデ』のために書いた付随音楽の〈第3幕間奏曲〉と同じメロディが変奏の主題に使われることから《ロザムンデ》の副題で呼ばれるイ短調の四重奏曲。ハイドンのハ長調の四重奏曲は、「ハイドンのもっとも偉大な弦楽四重奏曲集」(ジョプリング)のOp.59から、デビューアルバムのニ長調《ラルゴ》につづく選曲です。