★アンネ=ゾフィー・ムターの40年ぶりの録音で話題となったベートーヴェンの三重協奏曲のDVDがリリースされます。
ベルリン・フィル&カラヤン指揮のもと、16歳のムターと24歳のヨーヨー・マ、そしてピアニストのマーク・ゼルツァーとともに録音した1979年の旧録音から40年、ピアノと指揮にバレンボイムが加わり白熱の演奏を聴かせてくれます。ベートーヴェンの三重協奏曲は、弟子のルドルフ大公がピアノで知人たちと演奏するために書かれたといわれています。なのでピアノ・パートは技巧的ではありませんは効果的に書かれ、ヴァイオリンとチェロは各々楽器の響きを生かした主題が現れ、ピアノとオーケストラが調和します。
オーケストラは、バレンボイムと友人であるパレスチナ系米国人の文学研究家エドワード・サイード(1935~2003)が、中東地域の対話を音楽の世界で実現すべく1999年に創設した、ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団。若い才能と現代の名手3人が揃い、曲の真価を問う見事な演奏と言えるでしょう。
このコンサートは、ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団の結成20周年を祝うコンサート・ツアーの一環で行われたベルリンでのライヴ。ヨーヨー・マは、20年前オーケストラの最初のコンサートで共演しています。そしてムターは、はじめて共演し、このまたとない機会に二人はオーケストラの名誉団員に迎えられています。メイン・プログラムは、ブルックナーの未完にして最高傑作といわれている交響曲第9番。バレンボイムの熱の入った指揮と、若き音楽家たちの挑戦は必聴です。
トレイラー:
https://www.youtube.com/watch?v=2Q4ICz3b6j0