★巨匠ジョン・クランコの遺産を継承するドイツの名門、シュトゥットガルト・バレエ団。クランコの代表作「オネーギン」「ロミオとジュリエット」「じゃじゃ馬ならし」の3演目をまとめた限定映像ボックスがリリース。各演目の最後にはボーナス映像として、新旧の芸術監督二人、バレエ団のもう一人の顔であったマルシア・ハイデによる興味深いインタビュー映像が収録されています(ドイツ語/英語字幕)。またシュトゥットガルト・バレエ団にまつわる貴重な3つのドキュメンタリー映像も収録された、ファン必見の内容となっています。
★英国ロイヤル・バレエ団の若手振付家として活躍していたジョン・クランコがシュトゥットガルト・バレエ団に招かれたのが1961年。当時ドイツにはオペラから独立したバレエ団はなく、クランコは一からこのバレエ団を育て上げることになります。その後、クランコに見いだされたマリシア・ハイデらの活躍により、瞬く間に世界有数のバレエ団として認められます。しかし1973年にクランコが45歳の若さで夭折。彼の突然の死はバレエ団にとって大きな衝撃となりましたが、クランコの築いた伝統は今なお受け継がれています。
【オネーギン】
天才振付家ジョン・クランコの代表作。原作はプーシキンの小説。音楽は、チャイコフスキー。同名のオペラの楽曲ではなく他の楽曲をクルト= ハインツ・シュトルツェが編曲したものを使用しています。多くのダンサーが憧れるクランコの「オネーギン」。今作に出演するのは、シュトゥットガルト・バレエ団を代表するプリンシパル、フリーデマン・フォーゲルとアリシア・アマトリアイン。2018年の来日公演にも登場したコンビです。
【ロミオとジュリエット】
世界中の誰もが知っている悲恋の物語シェイクスピア名作。数多くのバレエ団に上演されていますが、このクランコ版はひときわロマンティックな振付として好まれています。特に、主役の二人が初々しく描かれているバルコニーのシーンは必見です。ジュリエットには、今最もシュトゥットガルト・バレエ団の中で勢いのある若手エリサ・バデネスとデヴィッド・ムーア。
【じゃじゃ馬ならし】
シェークスピアの喜劇を基にドメニコ・スカルラッティ(編曲:クルト=ハインツ・シュトルツェ)の音楽を用い、ジョン・クランコが振り付けた、誰もが楽しめるコメディ・バレエの傑作です。裕福なバプティスタの長女で「じゃじゃ馬娘」のカタリーナと、気立ての良い美しい次女ビアンカの結婚をめぐる騒動を描いたもので、威勢が良く賢いペトルーチオがカタリーナと結婚し、彼女を「飼いならし」カタリーナが従順な淑女へと変貌していく様子を面白おかしく描いています。カタリーナをシュトゥットガルト・バレエを代表するプリンシパルのエリサ・バデネス、ペトルーチオをベテラン・プリンシパルのジェイソン・レイリーが務めています。
トレイラー:
(オネーギン)
https://www.youtube.com/watch?v=cEh41EIXNdU
(フリーデマン・フォーゲル~ダンスの化身)
https://www.youtube.com/watch?v=6mIjrBfaSu8