ウーノ・クラミ:室内楽作品

20世紀フィンランドを代表する作曲家
ウーノ・クラミによる室内楽作品集

  • アーティスト:ウーノ・クラミ・アンサンブル
  • レーベル:ALBA
  • 品番:ABCD-460
  • ジャンル: ジャンル クラシック 室内楽 現代音楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 収録時間:47:15

TRACK LIST

ウーノ・クラミの室内楽作品

ウーノ・クラミ(1900–1961)
・ヴァイオリン・ソナタ ハ短調(1920)(エーロ・ケスティ(1959–)第3楽章再構成)
・アンダンティーノ(1920)(《ヴィオラ・ソナタ 変ロ短調》から)
・子守歌(Berceuse)(ヴァイオリンとピアノのための)
・ピアノ四重奏曲 ニ長調(1922)

ウーノ・クラミ・アンサンブル
【エッシ・ホーグルンド(ヴァイオリン)
エーロ・ケスティ(ヴィオラ)
シリヤ・ニロネン(チェロ)
エサ・ユロネン(ピアノ)】

録音:2020年7月27日–30日 クーサンコスキ・ホール(クーサンコスキ、フィンランド)
制作:エサ・ユロネン、ペール・オーマン、エルッキ・ニソネン
録音・編集・マスタリング:マッティ・ヘイノネン、ソフィア・リーピ
★ウーノ・クラミのピアノとヴァイオリンのための作品集『風景』(ABCD352)を録音した、フィンランドのクラミ協会会長、エサ・ユロネン(1970–)を中心とする「ウーノ・クラミ・アンサンブ」の演奏による室内楽作品集。《ヴァイオリン・ソナタ ハ短調》は、「アレグロ・モデラート」と「アンダンテ・モルト」の2つの楽章が完成、第3楽章がスケッチで残された作品です。最初の2つの楽章は、アルバム『風景』に次ぐ再録音。このアルバムでは、ヴィオラのエーロ・ケスティ(1959–)が、「モデラート・モルト-アレグロ・コン・アフェッタ」の第3楽章を残されたスケッチと、類似する個所のある《ヴィオラ・ソナタ》の終楽章を元に再構成。3楽章の作品として演奏されています。《ヴィオラ・ソナタ 変ロ短調》の〈アンダンティーノ〉。《子守歌》は、小管弦楽のための《子供の交響曲》(Op.11)の第2楽章をクラミ自身がヴァイオリンとピアノのために編曲した小品です。《ピアノ四重奏曲 ニ長調》は、楽譜が現存する数少ない作品のひとつ。「テンポ・ジュスト」「モルト・アンダンテ」「プレスティッシモ・エ・モルト・エネルジーコ」の3楽章で書かれ、クラミの音楽を研究しバレエ《旋風》第1幕の復元(BIS-696)を手がけたカレヴィ・アホは、クラミの書いたもっとも快活でロマンティックな作品のひとつに挙げています。
★ウーノ・クラミ は、1900年9月、フィンランドの東南部のはずれ、ヴィロラハティの生まれ。ヘルシンキで学び、1924年から1925年にかけてパリに留学。ラヴェルをはじめとする当時の「モダニスト」とプロコフィエフやストラヴィンスキーのロシア・モダニズムに衝撃を受け、フィンランド叙事詩集『カレヴァラ』の象徴するナショナリズムと「モダニズム」の手法を融合させるスタイルを作りあげました。《カレリア・ラプソディ》、《子供の交響曲》を含む3曲の交響曲、ピアノ協奏曲第1番《モンマルトルの一夜》、ヴァイオリン協奏曲、オラトリオ《詩編》と、管弦楽のための作品を中心に作曲。《カレヴァラ組曲》や《旋風》のような標題性、物語性のある作品に彼の独自性がもっとも発揮され、20世紀フィンランドを代表する作曲家のひとりとして音楽史に名を残しています。
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