★2018年3月までベルリン国立歌劇場のインテンダントを務めたユルゲン・フリム演出のモーツァルト≪フィガロの結婚≫。上演は2015年11月シラー劇場で行われました。ベルリン国立歌劇場は2010年から老朽化のための修復工事に入り、およそ7年かけて2017年9月に完成。この上演は修復中に使用していたお隣のシラー劇場での公演を収録したものです。ユルゲン・フリムが≪フィガロの結婚≫を手掛けるのは3度目。フリム自身これまでで最高の出来だという自信作です。
指揮は、現在の音楽総監督であるダニエル・バレンボイムも認める次世代の巨匠グスターボ・ドゥダメル。また歌手陣は、当代きっての名モーツァルト歌手が勢ぞろい。アルマヴィーヴァ伯爵には、現在世界で最も人気のあるバス- バリトン歌手イルデブランド・ダルカンジェロ。2016年のウィーン国立歌劇場来日公演でも聴かせた艶やかで力強い歌声で圧倒的な存在感をみせます。そして伯爵夫人には今やモーツァルトを歌わせたら右に出るものはいないとも言われるドイツの名ソプラノ、ドロテア・レシュマン。スザンナは情感豊かな美声をもつアンナ・プロハスカ。フィガロにはエストニア出身のバス- バリトン、ラウリ・ヴァシャール。ケルビーノには、ズボン役として世界の劇場にひっぱりだこのフランスの名花マリアンヌ・クレバッサ。洗練された舞台演出に、最高の布陣で送るモーツァルト≪フィガロの結婚≫の登場です。