ヨーロッパを揺るがす戦乱の時代に シュッツが音楽に込めた祈り
ラ・プティット・バンドが奏でるシュッツ「葬送の音楽」
- アーティスト:ラ・プティット・バンド、シギスヴァルト・クイケン
- レーベル:ACCENT
- 品番:ACC-24299
- ジャンル: ジャンル クラシック 音楽史/古楽
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
ヨーロッパを揺るがす戦乱の時代に シュッツが音楽に込めた祈り
ラ・プティット・バンドが奏でるシュッツ「葬送の音楽」
ハインリッヒ・シュッツ(1585~1672):宗教音楽集
1. 深き淵よりわれ汝を呼ぶ(ダヴィデの詩編歌集 SWV 25)
2. これぞまことの言葉(葬送モテット SWV 277)
3. なぜふさぎこむのか、我が魂よ(シンフォニア・サクラ第2 集 SWV 353)
4. 今よりのち主によりて死する者は幸いである(宗教的合唱曲集 SWV 391)
5. 2つのことを私はあなたに願います、主よ(シンフォニア・サクラ第2集 SWV 360)「葬送音楽」より
6. 「ドイツ埋葬ミサの形式によるコンチェルト」SWV279
7. モテット「主よ、我にそなたさえあれば」SWV280
8. シメオンのカンティクム「主よ、今こそ僕を逝かしめ給うなれ」SWV281
ラ・プティット・バンド シギスヴァルト・クイケン(指揮)
ゲルリンデ・ゼーマン マリー・クイケン(ソプラノ)
ステファン・コラルデール ダニエル・シュライバー(アルト)
シュテファン・シェルペ クヌート・ショホ(テノール)
イェンス・ハーマン シュテファン・ヴォック(バス)
サラ・クイケン マリー・ムーイ(ヴァイオリン)
マルレーン・ティアーズ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
シギスヴァルト・クイケン(ヴィオローネ) バンジャマン・アラール(オルガン)
録音:2014年10月23日-25日
★ J.S.バッハ生誕の100年前に生まれ、初期バロック音楽界を牽引したシュッツ。ドイツに大打撃を与えた三十年戦争と時代を同じくした彼は、J.S.バッハにつながるドイツ・バロック音楽の基盤を築き上げた作曲家です。
「葬送の音楽」はシュッツの郷土の領主ハインリッヒ・ロイス・ポストフームス公が自らの葬儀のためにシュッツに依頼した作品。長引く戦乱や疫病で人の死を間近に見ていたシュッツの、死者への個人的な思いに留まらない祈りが、聴く人の胸に染み入ります。
「葬送音楽」の他におさめられている5作品もまた三十年戦争の最中に出版され、死と救いに焦点があてられています。
演奏を手掛けるのは古楽器の第一人者シギスヴァルト・クイケン率いる「ラ・プティット・バンド」。シュッツの死生観が静謐で透明感のある演奏で立ち昇ります。