ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679~1745): 聖ザビエルのミサ ZWV12、聖ザビエルの連祷 ZWV156

ゼレンカが残した聖人となったフランシスコ・ザビエルへの祈り

  • アーティスト:ヴァーツラフ・ルクス
  • レーベル:ACCENT
  • 品番:ACC-24301
  • ジャンル: ジャンル クラシック 音楽史/古楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679~1745):

聖ザビエルのミサ ZWV12、聖ザビエルの連祷 ZWV156


ヴァーツラフ・ルクス(指揮)

ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ) ルシール・リシャルド、カミラ・マザロヴァ(アルト)

ヴァーツラフ・チゼック(テノール) ステファン・マクラウド(バス)


★日本に初めてキリスト教を伝えた伝道師としておなじみのフランシスコ・ザビエル。死後聖人に列せられ、ドレスデンのザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト2世の妃、マリア・ヨーゼファの守護聖人として知られました。1728年、王子が亡くなったことがマリア・ヨーゼファの聖ザビエル信仰を駆り立て、翌年1729年の聖ザビエル祝祭日とそれに続く1週間は大きな行事となりました。このCDにおさめられている2曲「聖ザビエルのミサ ZWV12」と「聖ザビエルのリターニエ(連祷) ZWV156」はどちらもその時の聖ザビエル祝祭のために書かれたものです。
★1679年にボヘミアで生まれたヤン・ディスマス・ゼレンカはザクセン選帝侯に仕え、宮廷のカトリック教会の作曲家として多数の宗教音楽を残している作曲家。J.S. バッハとも親交があったといわれています。「聖ザビエルのミサ ZWV12」は、ゼレンカの作品の中で最も大規模なものの1つ。楽器をフルに使った充実した響きの楽章と、繊細な声楽ソロと少ない楽器による室内楽的な楽章とのコントラストが美しい曲です。「聖ザビエルのリターニエ(連祷) ZWV156」は、ドレスデンの宮廷でザビエルの祝祭日の度に朗誦されてきた連祷のテキストに作曲されたもの。当時一般的だったオーケストラの編成に加えて、ドレスデンの宮廷で愛好された楽器、ホルンが使われているのが大きな特徴です。ホルンの名人芸がいかんなく発揮されるこの曲に、当時ドレスデンの宮廷付きホルン奏者の技術の高さが伺えます。
★演奏は、2005年に結成され、世界各国のコンサートや音楽祭に出演するなど注目を集めているチェコの古楽アンサンブル、コレギウム 1704とコレギウム・ヴォカーレ 1704。すっきりしたテンポによる爽快感のある演奏が魅力的です。人間の生活と信仰がどれだけ密接であったか、そして信仰と音楽がどれだけ切り離せないものかを改めて感じさせられる1枚です。

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