植民地時代南米の音楽

大航海時代の落し子、植民地時代南米の音楽
ヨーロッパのポリフォニー音楽とラテン音楽の出会い

  • アーティスト:アルモニー・デ・セゾン
  • レーベル:ATMA CLASSIQUE
  • 品番:ACD2-2702
  • ジャンル: ジャンル クラシック 音楽史/古楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

ロケ・ハシント・デ・チャバリア(1688 ~ 1719):道を空けよ!彼らに場所を空けたまえ!

フアン・ガルシア・デ・ゼスペデス(1620 ~ 1678):夜が誘っている

フアン・ペレス・ボカネグラ(1590 ~ 1645) :天にまします汝、わが喜び

フアン・デ・アラウホ(1646 ~ 1712):いざ遊び歌い踊れ

即興:スペイン・フォリャ

ホセ・デ・オレヨン・アパレシオ(1705 ~ 1765):何という日、なんという宴

作者不詳:パッサカリーリョ

マヌエル・ホセ・デ・キロス(1700 ~ 1765):昇天するイエス

マヌエル・ブラスコ(1628 ~ 1696): 梢の間の騒がしくいたずらな風

サンティアゴ・デ・ムルシア(1673 ~ 1739):カナリオス

アロンソ・トリセス(1635 ~ 1684):笛を吹け

ドメニコ・ツィポーリ(1688 ~ 1726):この世界


アルモニー・デ・セゾン

エリック・ミルンズ(指揮・オルガン・クラヴサン)

メリザンド・コリヴォー(芸術監督・リコーダー・トレブルヴィオール・チェロ)

録音:2014年9月


★まだ見ぬ大地への夢が人々を航海へと駆り立てた、16・17世紀の大航海時代。スペイン、ポルトガルを中心とするヨーロッパの国々による南米やアジア、アフリカ諸国への進出は、異文化の出会いと混合を引き起こします。中でも南米に持ち込まれた当時のヨーロッパのルネサンス、バロック音楽と南米固有の音楽の出会いは、大変豊かで独特な音楽文化を生み出しました。このCDにはそんな16.17世紀の植民地時代の南米音楽が集められています。

★収録曲の作曲家の出身は、ボリビア、メキシコ、ペルー、またスペインから南米に移住した作曲家など様々。祝祭的な華やかさ、南米的な陽気さに溢れる音楽の中、耳を澄ますとヨーロッパの伝統的なポリフォニー音楽が下地として聴こえてくる、そんな不思議な音楽体験ができます。その一方、南米の作曲家によって書かれた音楽で、当時のヨーロッパ音楽そのものの響きがする曲もあり、遠く海を隔てた文化が異国の地でこんなにもそのままに根付いていたことにも驚きです。収録曲の中には、イベリア半島起源の舞曲で、コレッリやリストの作品での使用が有名な「フォリャ」による即興演奏もあり、舞曲として即興的に演奏されていた本来の形に近いフォリャを聴くことができます。

世界史の一コマの中で生まれた南米のヨーロッパ音楽、そのユニークさに注目のCDです。


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