マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ:「プラテーロとわたし」

朗読とテデスコの音楽によって語られる、
詩人ヒメネスの代表作「プラテーロとわたし」
静かな語り口と心に染み入るギターが織りなす詩情あふれる世界

  • アーティスト:コリン・フォックス、サイモン・ウィンバーグ
  • レーベル:ATMA CLASSIQUE
  • 品番:ACD2-2725
  • ジャンル: ジャンル クラシック 声楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ:「プラテーロとわたし」


コリン・フォックス(ナレーター) サイモン・ウィンバーグ(ギター)

録音:2013年8月23日、24日


★スペインの詩人、フアン・ラモン・ヒメネスの代表作である散文詩集「プラテーロとわたし」に、同時代のイタリア系ユダヤ人作曲家、マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコがギターソロの音楽をつけた、朗読と音楽による作品。20代で精神を病んだヒメネスは、一匹のロバ「プラテーロ」と共に療養生活を送ります。後にこの経験をもとに執筆されたのが「プラテーロとわたし」です。

ヒメネスがプラテーロに語りかけたこと、アンダルシアの自然や周囲の人々との交流、そして無情な死…それらが飾らない言葉で静かに語られるこの作品は、世界中で年代を問わず愛されています。

作曲者テデスコはアメリカに亡命、ハリウッド映画の作曲家として活躍しますが、その一方で室内楽、声楽曲、管弦楽曲も多数作曲します。中でも彼が多く用いた楽器がギターでした。1960年から彼はヒメネスの「プラテーロとわたし」の中から28の詩にギターソロの音楽を作曲し始めます。1つ1つの詩にそっと寄り添うような音楽は、やさしく聴き手を詩の世界に引き込みます。

このCD はその中から18曲が抜粋されたもの。演奏、研究の両面からギター音楽界を牽引するギタリスト、サイモン・ウィンバーグと、ベルリオーズ「レリオ」の語りやストラヴィンスキー「兵士の物語」の語りなど、コンサートでの朗読を活動の一つの主軸とする俳優、コリン・フォックスによって、「プラテーロとわたし」の世界が広がります。

ギターソロとして演奏されることはあっても、朗読とのコラボレーションでの録音はなかったこの作品が、おそらく作曲者が意図したとおりの形態で録音された貴重な1枚です。


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