フランス貴族の女性たちに愛された幻の楽器、
パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオールの調べ
未出版、初録音を含む貴重な音源!
- アーティスト:メリザンド・コリヴォー、エリック・ミルンズ
- レーベル:ATMA CLASSIQUE
- 品番:ACD2-2729
- ジャンル: ジャンル クラシック 室内楽
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
フランス貴族の女性たちに愛された幻の楽器、
パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオールの調べ
未出版、初録音を含む貴重な音源!
バリエール、ケ=デルヴロワ、ボワモルティエ、ドレ:パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオール作品集
バリエール:ソナタ第4番ト長調
(パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオールと通奏低音のためのソナタ第5巻より)
ケ=デルヴロワ:組曲 ニ短調
(5弦又は6弦のパルドゥシュ・ドゥ・ヴィオールとバスのための小品第5巻作品10番より)
ボワモルティエ:
パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオールとバスのための6つのソナタop.61 ソナタ第2番 ト短調
ドレ:ラ・ファヴォリット
(パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオールのためのソナタ、デュオと小品 第2巻より 以下3曲同様)、
ソナタ第1番イ短調、ラ・プレシューズ、後悔
メリザンド・コリヴォー(パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオール) エリック・ミルンズ(クラヴサン)
録音:2015年4月
★18世紀~フランス革命までの時代に、フランスの宮廷を始めとする上流階級で愛された楽器、パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオールの貴重な作品集。
パルドゥシュは、17世紀の終わりにヴィオール属の中で最も高音域の楽器として登場しました。太陽王ルイ14世がヴィオラ・ダ・ガンバを非常に愛好したことも影響して、ヴィオール属の楽器が全盛期を迎えていた中での新楽器の登場でした。パルドゥシュは貴族たち、とりわけ貴族の女性たちに好んで弾かれるようになります。当時人気だったヴァイオリンはフランスでは庶民の低俗な娯楽楽器とみなされていました。ヴァイオリンを構える姿勢ははしたなく、貴族の女性が弾くものではないとされていたため、代わりにヴァイオリンと同じ音域を持つパルドゥシュが好まれたようです。
その後パルドゥシュは、ヴァイオリンの人気の高まりや、上流階級でのヴァイオリンの受け入れによってヴァイオリンにその座を追われ、フランス革命によって姿を消していきます。100年ほどしか演奏されなかった短命なパルドゥシュですが、優れた演奏家や作品が多く生まれ、当時の音楽界に輝きと彩りを与えた楽器でした。このCD におさめられているのはパルドゥシュのために書かれた作品。ほとんどが未出版、初録音という貴重な音源です。世界で稀有なパルドゥシュ奏者としてのみならず、バロックチェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リコーダー奏者でもあり、国際的に名高い音楽祭をはじめ世界で活躍する演奏家、メリザンド・コリヴォーの自然な音楽の流れ、しなやかな音色も聞き逃せません。
パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオールの優雅な魅力に溢れた音に包まれて、革命前のフランス宮廷に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。