★モントリオール交響楽団の首席トロンボーン奏者ジェームズ・ボックスと首席オルガン奏者ジャン= ウィリー・クンツによるデュオ・アルバム。同楽団本拠地のメゾン・サンフォニクにある巨大オルガンを使った贅沢な音響の1枚です。トロンボーンとオルガンの歴史は古く、ともに教会音楽の世界で神の言葉を語る楽器として使われてきたもの。その神聖かつ敬虔な音色による格別の美しさは現代の楽器でも何ら損なわれることなく、心に染み入るデュエットが繰り広げられています。力強い音圧でありながら空気をたっぷり含んだ響きで、壮大で豊かな音楽が優しさを持って降り注いできます。最後のダニー・ボーイは奏者ふたりがアレンジしたもので、美しい音が光のようにキラキラと輝く感動的なトラックとなっています。アルバムタイトルの「The Pipes are Calling」はダニー・ボーイの歌詞の中の一節。