★モーツァルトと同時代に活躍した女性作曲家エレーヌ・ド・モンジュルー。侯爵と結婚し「L'Impératrice」(皇妃)と人々から呼ばれていた彼女はピアノを得意とし、ロマン派を呼び込むような作品を残しました。
★モンジュルーのピアノ協奏曲第1番は、面識のあったヴィオッティのヴァイオリン協奏曲をピアノ用に編曲したもの。第6番の第1・2楽章と第4番の第3楽章を、調性を変えて並べています。ピアノの特徴を生かした音数と旋律に変更された独奏部はもちろん、オーケストレーションにも手を加え、まるでオリジナル作品のような完成度。併録されたモーツァルトの第24番とのバランスからも、モンジュルーの筆の凄さが分かるでしょう。
★練習曲集『ピアノ教育のための完全教程』は完全にロマン派の世界。煌びやかな技巧とたっぷりの歌心に満ちています。モンジュルーの様々な作品から素材をとって編まれた序曲『皇妃』も音楽の豊かさに驚かされます。
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