★音楽ジャンルに固定されない韓国のハイブリッドなユニットがACTからワールド・デビュー。

★韓国と英国の文化交流プログラムを通じて2011年に結成され、2012年にステージ・デビュー。《ジャラサム・ジャズ祭》《ロンドン・ジャズ祭》に出演し、英ジャズ・ミュージシャンのティム・ガーランド、グウィリム・シムコック（パット・メセニー・カルテット）と共演。2017年1月には米ケネディセンターの大舞台に立っており、アジアと欧米を股に掛けたライヴ活動でカルテットのキャリアを重ねてきました。

★リーダーのYoon Jeong Heoはコムンゴ（玄琴）の使い手で、母国の古楽器の可能性を追求することをバンド・コンセプトのひとつにしてきました。そのパフォーマンスからは凛とした力強さと女性らしいしなやかさが伝わってきて、ユニットのアイコンに相応しい存在感を放っています。横笛奏者と打楽器奏者を加えた3人が韓国伝統音楽の反映ならば、そこに4人目としてエレクトリック・ギタリストが入ったのが、ハイブリッドたる所以です。ジャンルを横断する自由さを獲得しているのです。

★このデビュー作では韓国伝統音楽をベースにしながら、ジャズ、フリー・インプロヴィゼーション、ロックを融合した独自性の高い音楽性を披露。メンバー全員がドラマティックに躍動するM-1、玄琴＆横笛の幽玄な世界が日本人ならば琵琶＆尺八を想起するに違いないM-2、ヴォイスも加えたヘヴィ・サウンドにバンドの緊張感が漲るM-3、e.s.t.の『サムホエア・エルス・ビフォー』収録曲“ザ・フェイス・オブ・ラヴ”にインスパイアされたオリジナルで、ミステリアスでニュアンスに富む玄琴の音色に魅了されるM-4と、他に例を見ない楽器編成によるバンド・サウンドは、初めて聴く私たちにも親和性が感じられるものです。

★ジャンルが掛け合わさった音楽だからこそ生まれた力強さ。ユン・サン・ナ(vo)に続き、アジア発を誇りたいACTレコディング・アーティストのお披露目作です。