ザルツブルク音楽祭1959年ライヴ
ルドルフ・ケンペとサー・クリフォード・カーゾンの共演
フランス国立放送管はザルツブルク初登場!
- アーティスト:サー・クリフォード・カーゾン、ルドルフ・ケンペ
- レーベル:ALTUS
- 品番:ALT-325/6
- ジャンル: ジャンル クラシック 協奏曲
- 価格:オープン価格
- 形態:2CD
- その他の製品情報:モノラル、ライヴ、32bit Digitally Remastered
- 付属品:日本語帯・解説付
ザルツブルク音楽祭1959年ライヴ
ルドルフ・ケンペとサー・クリフォード・カーゾンの共演
フランス国立放送管はザルツブルク初登場!
★1956年にカラヤンがザルツブルク音楽祭の芸術監督に就任するとウィーン・フィル以外の有力オケが登場することとなり1957年ベルリン・フィル、1958年コンセルトヘボウ、そして1959年はフランス国立とニューヨーク・フィルが初出演となりました。ケンペのザルツは1955年のパレストリーナ以来2度目。オーケストラコンサートは初となります。今回の演目は練られており、ヘンデルで弦楽器のお披露目、モーツァルトではフランスの木管の妙技をきかせそして幻想交響曲と、実に魅力的です。なによりカーゾン卿との24番は白眉の美しさで、第2楽章は本当に崇高の極み!終楽章では派手さを排除。フィナーレなども僅かずつ音量を抑えていき木管奏者達とポツリポツリ会話をかわすかのような味わいの寂寥感と孤独感!はじつに感無量、これぞ孤高のモーツァルトと申せます。幻想も同時期のベルリン・フィルとのEMI録音でも聴かせたケンペならではの丁寧でノーブルな表現にしびれます、なんと断頭台マーチもエレガント!このままノーブルで終わるのかと思いきや、ケンペの手綱は終楽章で緩められるやオケは押さえていたものを吐き出すかのように全力で疾走、金管なども爆発咆哮し全力で駆け抜けます。この劇的な変化は圧倒的でケンペのオーケストラ制御の妙を堪能でき、まさに部分聴きでなく、全曲を聴きとおしての快感はひとしおであります。音源提供はフランス国立視聴覚研究所。年代相応のまずまず良好な音質です。