J.S.バッハ:4つのフルート・ソナタ

現代にあるべきバッハの姿を
いきいきと描いた真実の美しさ。
モダン・フルートとチェンバロで織りなす、
生きる力にあふれたソナタ集!

  • アーティスト:有田正広、曽根麻矢子
  • レーベル:ALTUS
  • 品番:ALT-430
  • ジャンル: ジャンル クラシック 音楽史/古楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • その他の製品情報:国内プレス
  • 付属品:日本語帯・解説付

TRACK LIST

有田正広&曽根麻矢子
J.S.バッハ:4つのフルート・ソナタ


J.S.バッハ:フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ集
ソナタ ロ短調 BWV 1030
ソナタ ト短調 BWV 1020 / H.542-5
ソナタ イ長調 BWV 1032
ソナタ 変ホ長調 BWV 1031 / H.545

《ボーナス・トラック》
ヨハン・クリスティアン・バッハ:アンダンテ・グラツィオーソ
(フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ニ長調 Op. 16-1, WB 10 より)

有田正広(フルート) 使用楽器:V.Q. Powell # 16478、2019年、Boston
曽根麻矢子(チェンバロ) 使用楽器: David Ley 製作、18世期初頭のパリの製作家による複数の作品をモデルとしたフランス式2段チェンバロ
セッション録音:2019年11月19〜22日/八ヶ岳やまびこホール
ピッチ:A=440Hz
★有田正広4回目のバッハのソナタ録音はモダン・フルートによる新境地!フルートとチェンバロの右手が対等に掛け合うオブリガート・チェンバロ付きのソナタが選ばれ、録音では初共演となる曽根麻矢子との絶妙なアンサンブルが繰り広げられます。バッハという人間の持っていたあらゆる思いを楽譜から読み解き、吟味し、いきいきとした演奏に昇華。困難な状況にあっても力強く生きる姿勢を貫き続けたバッハ、そして同じ思いを持ち生きる現代の音楽家が提示する、ほんとうに美しい音楽がここにあります。
★ジャケットに用いられた絵画は佐伯祐三(1898-1928)の「絵具箱」(大阪中之島美術館所蔵)。佐伯もまた生きようとする強い意志によって自らを切り拓いていった人物で、有田・曽根がこのアルバムに込めた思いと響き合うものを持っています。
★ブックレット所収の有田自らの筆による楽曲解説にも注目。偽作説に終止符を打つなど最新研究に基づいた新たな見解が著されていて、バッハ・ファン必読の内容です。
★「バッハの音楽に秘められた様々なメッセージを読み解き、それを音に繋げ表現する過程には、想像以上の刺激と驚き、感動があった。(有田正広)」「バッハはチェンバロとの出会いをもたらしてくれた大切な作曲家です。自分を“努力を惜しまぬ真面目な人”に変身させてしまうほど圧倒的な存在です。(曽根麻矢子)」~ブックレットの文章より抜粋


◆レコード芸術 2020年12月号 特選盤

Artist

有田正広(フルート)

1971年、第40回NHK・毎日音楽コンクール(現、日本音楽コンクール)で第1位を獲得。翌年、桐朋学園大学を首席で卒業。73年、ベルギーのブリュッセル王立音楽院に留学。74年からはコレギウム・アウレウムのメンバーとして、ヨーロッパ、日本などで活動。75年、王立音楽院をプルミエ・プリで卒業。同年、ブルージュ国際音楽コンクールのフラウト・トラヴェルソ部門で第1位となる。77年、オランダのデン・ハーグ王立音楽院に入学、半年で最高栄誉賞つきソリスト・ディプロマを得て、卒業。帰国後も、フランス・ブリュッヘン指揮「18世紀オーケストラ」、クイケン兄弟、トレヴァー・ピノック指揮「イングリッシュ・コンサート」など、内外の名手たちとも盛んに共演。ルネサンスから現代に至る400年間に変遷を遂げた様々なフルートを駆使する演奏は、有田ならではのもので、様々な時代の作品に輝かしい光を与え、人々を魅了しつづけるアーティストとして高い評価を得ている。
89年には「東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ」を結成。指揮者として結成記念公演を行い、絶賛された。2006年にはモーツァルト生誕250年を記念し、モーツァルトのフルートとオーケストラのための作品全5曲を自身の指揮と演奏により一晩で演奏するという快挙を成し遂げ、話題を呼んだ。09年には同オーケストラをさらに発展させ、ロマン派をレパートリーとする日本初のピリオド楽器によるオーケストラ「クラシカル・プレイヤーズ東京」を結成。古楽器と現代楽器の枠を超えた新たな音楽的創造の領域へとさらに活動の場を広げている。
録音は「ドイツ・バロックのフルート音楽」(レコード・アカデミー賞2部門と文化庁芸術作品賞受賞)などアルヒーフ、DENONアリアーレ、avex-CLASSICSからリリース多数。
第21回サントリー音楽賞受賞。現在、昭和音楽大学客員教授、桐朋学園大学特任教授。
2018年に第30回ミュージック・ペンクラブ音楽賞クラシック部門特別賞を受賞。






曽根麻矢子(チェンバロ)

桐朋学園大学附属高校ピアノ科卒業。高校在学中にチェンバロと出会い、1983年より通奏低音奏者としての活動を開始。故鍋島元子、有田千代子の各氏に師事。
1986年ブルージュ国際チェンバロ・コンクールに入賞。その後渡欧を重ね、同コンクールの審査員であった故スコット・ロスに指導を受ける。ロスの夭逝後、彼の衣鉢を継ぐ奏者としてエラート・レーベルのプロデューサーに認められ、1991年に同レーベル初の日本人アーティストとしてCDデビューを果たした。
以後イスラエル室内オーケストラのツアーや録音に専属チェンバリストとして参加するほか、フランスおよびイタリア等のフェスティバルへの参加、現代舞踊家とのコラボレーションなど国際的に活躍。
日本国内でもリサイタル、室内楽と積極的な音楽活動を展開するとともにテレビ、ラジオへの出演、雑誌「DIME」でのエッセイ連載、「いきなりパリジェンヌ」(小学館)の刊行など多才ぶりを見せている。
録音活動も活発に行い、avex-CLASSICSよりCDを多数リリースしている。
また、2003年から全12回、6年にわたるJ.S.バッハ連続演奏会(浜離宮朝日ホール)に続き、2010年から2014年まで全12回のF.クープランとラモーのチェンバロ作品全曲演奏会(上野学園エオリアンホール)を行い、いずれも好評を博した。
1996年「第6回出光音楽賞」をチェンバロ奏者として初めて受賞。1997年飛騨古川音楽大賞奨励賞を受賞。
2011年よりスタートした「チェンバロ・フェスティバルin東京」では芸術監督をつとめた。
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