マーラー:大地の歌

音楽の中に吞み込まれそうな演奏だ。
すさまじく迫真的だ。(許 光俊)

2021年の無観客ライヴ録音がCD化!
大野和士/都響による『大地の歌』

  • アーティスト:大野和士、東京都交響楽団
  • レーベル:ALTUS
  • 品番:ALT-530
  • ジャンル: ジャンル クラシック 交響曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 付属品:国内製作・日本語帯・解説付

TRACK LIST

マーラー:交響曲『大地の歌』

藤村実穂子(メゾソプラノ)
宮里直樹(テノール)
大野和士(指揮)
東京都交響楽団
録音:2021年4月26日/サントリーホール(無観客ライヴ)
★都響と音楽監督・大野和士による2021年4月26日の『大地の歌』。これはコロナウィルスの影響で残念ながら急遽中止になってしまった公演ですが、会場のサントリーホールでは無観客での通し演奏がなされ、録音もされていました。その音源がついにCDで発売されます。藤村実穂子、宮里直樹という名歌手を配し、大野ならではの真摯な音作りでじっくり築き上げたマーラーの世界。叙情的ながら多彩な表現が散りばめられたスケールの大きな演奏で、音楽が力強く迫ってきます。
★「この長大なフィナーレは、オーケストラによる長い中間部分あたりから、俄然情感を強める。もしかすると、無観客という状況が、演奏家に何か常ならぬ悲壮感を生じさせたのだろうか。きわめて表現力がある木管楽器のソロ。ひとことひとことに重みがある藤村実穂子の歌。そして、演奏家たちの濃密なやりとり。録音を聴いていても、音楽の中に呑み込まれそうな演奏だ。すさまじく迫真的だ。」(許 光俊氏のライナーノートより)
★同年4月20日に東京文化会館で披露された『巨人』はALT-522としてCD発売中。当盤とあわせて同時期の大野/都響のマーラー演奏がお楽しみいただけます。

Artist

大野和士(指揮者)
 東京都交響楽団音楽監督、新国立劇場オペラ芸術監督を務める。2022年9月からブリュッセル・フィルハーモニック音楽監督。これまでザグレブ・フィル音楽監督、バーデン州立歌劇場音楽総監督、ベルギー王立モネ劇場音楽監督、アルトゥーロ・トスカニーニ・フィル首席客演指揮者、フランス国立リヨン歌劇場首席指揮者、バルセロナ交響楽団音楽監督を歴任。近年も、サントリーホールでの初演後、BBC プロムスで演奏されたターネジ作曲による『Hibiki』など数々の成功を収める。
 2019年、大野和士が発案した国際的なオペラ・プロジェクト「オペラ夏の祭典2019-20 Japan↔ Tokyo ↔ World」が大きな話題を集め、2019年『トゥーランドット』、2021年『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ともに絶賛を博した。また、新国立劇場では、2019年に西村朗『紫苑物語』(世界初演)、2020 年に藤倉大『アルマゲドンの夢』(世界初演)、2021年にワーグナー『ワルキューレ』、ビゼー『カルメン』(新制作)、渋谷慶一郎『スーパーエンジェル』(世界初演)、2022年にドビュッシー『ペレアスとメリザンド』、ムソルグスキー『ボリス・ゴドゥノフ』を指揮、大きな話題を呼んだ。
 大野は世界から引く手あまたの存在であり、これまでにボストン響、ロンドン響、ロンドン・フィル、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、フランクフルト放送響、パリ管、フランス放送フィル、スイス・ロマンド管、イスラエル・フィルなど主要オーケストラへ客演を重ね、「繊細な美しさ、満ちあふれる威厳、心を揺さぶる感動の渦に包まれた最高のコンサートをもたらした」と高い評価を受けている。またミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場、英国ロイヤル・オペラなど主要オペラハウスからも招かれ数々のプロダクションを指揮。リヨン国立歌劇場任期後には芸術文化勲章「オフィシエ」を受勲。その他、日本芸術院賞、サントリー音楽賞、朝日賞など受賞多数。文化功労者。

東京都交響楽団
 東京オリンピックの記念文化事業として1965年東京都が設立(略称:都響)。
 現在、大野和士が音楽監督、アラン・ギルバートが席客演指揮者、小泉和裕が終身名誉指揮者、エリアフ・インバルが桂冠指揮者を務めている。また、ソロ・コンサートマスターを矢部達哉、コンサートマスターを山本友重が務めている。
 東京文化会館、サントリーホール、東京芸術劇場での定期演奏会を中心に、小中学生への音楽鑑賞教室、青少年への音楽普及プログラム、多摩・島しょ地域での出張演奏、ハンディキャップを持つ方のための「ふれあいコンサート」や福祉施設での訪問演奏のほか、2018年からは、誰もが音楽の楽しさを体感・表現できる“サラダ音楽祭” を開催するなど、多彩な活動を展開。
 CDリリースは、若杉弘、ガリー・ベルティーニ、エリアフ・インバルによる各『マーラー交響曲集』のほか、武満徹作品集などの現代日本管弦楽曲、交響組曲『ドラゴンクエスト』(全シリーズ)や『Fate/GrandOrder』などのゲーム音楽まで多岐にわたる。
 受賞歴に、「京都音楽賞大賞」(第6回)、インバル指揮「ショスタコーヴィチ:交響曲第4番」でレコード・アカデミー賞〈交響曲部門〉(第50回)、「インバル=都響 新・マーラー・ツィクルス」で〈特別部門:特別賞〉(第53回)など。
 「首都東京の音楽大使」たる役割を担い、これまで欧米やアジアで公演を成功させ、国際的な評価を得ている。
 2021年7月に開催された東京2020オリンピック競技大会開会式では、《オリンピック讃歌》の演奏(大野和士指揮/録音)を務めた。
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