ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 WAB109 (石原勇太郎による第4楽章 新補筆完成版)

次世代のブルックナーはかくも鮮烈
ブルックナーの命日に鳴り響いた
新しい補筆完成版の初演ライヴがCD化

  • アーティスト:坂入健司郎、タクティカート オーケストラ
  • レーベル:ALTUS
  • 品番:ALT-544/5
  • ジャンル: ジャンル クラシック 交響曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:2CD
  • 付属品:国内製作・日本語帯・解説付

TRACK LIST

ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 WAB109 (石原勇太郎による第4楽章 新補筆完成版)

[Disc1]
I. Feierlich, misterioso 26:28
II. Scherzo: Bewegt, lebhaft - Trio: Schnell 10:50

[Disc2]
III. Adagio. Langsam und feierlich 25:51
IV. Bewegt, doch nicht schnell 20:20

第1~3楽章:コールス改訂版(2012)
第4楽章補筆:石原勇太郎

坂入健司郎 (指揮)
タクティカート オーケストラ
ライヴ録音:2023年10月11日/東京芸術劇場 コンサートホール
★ブルックナー生誕200周年に沸く2024年、その前哨戦として2023年10月11日(ブルックナーの命日!)に行われた特別演奏会のライヴ録音です。ブルックナー最後の交響曲であり未完の大作である第9番を、ブルックナー研究の第一線をゆく石原勇太郎氏による補筆完成版で収録。この演奏会でお披露目された補完版のため、もちろん世界初録音。ブルックナーの交響曲を心底敬愛する坂入健司郎の指揮と、2020年に結成された新進気鋭の実力派楽団タクティカートオーケストラによる演奏です。若い世代のつくる新しいブルックナーの世界をお聴きください。
★注目の第4楽章は、第3楽章までの流れや残された草稿を汲みつつもバランスの整ったフィナーレとして構築されています。最後にはまさにブルックナーといった大きな終結和音がしっかりと鳴動。ブックレットには石原氏による構造解説も掲載されているので、繰り返し録音で聴き込めるのがありがたいところです。
★【第4楽章はこれまで多くの補筆が行われてきた。その中にあって、今回の新しい補筆最大の目的は「なるべくわかりやすい第4楽章」を示すことにある。誤解を恐れずに言うならば、本補筆完成版は「《交響曲第9番》第4楽章入門」である。(石原勇太郎氏の解説より)】

Artist

石原 勇太郎(音楽学・作曲)
千葉県八千代市出身。12歳からコントラバスを始め、東京音楽大学器楽専攻を卒業。卒業後音楽学に転向し、2016年、同大大学院修士課程音楽学研究領域修了。専門は19世紀のドイツ・オーストリアの音楽、特にA.ブルックナー作品の分析研究。修士課程では「A.ブルックナーの交響曲第9番の全体構造――第4楽章の存在と、その知られざる機能」と題した、交響曲第9番を4つの楽章で構成される交響曲として分析する研究を行い、高く評価された。現在も東京音楽大学大学院博士後期課程で研究を続けており、全交響曲と全ての稿の調構造を、独自の方法で分析することでブルックナーの交響曲の新たな特徴を見出すことを試みている。研究の他、国内オーケストラの定期演奏会曲目解説や、CDの付録解説等、音楽ファン向けの執筆にも積極的に取り組んでいる。作曲家としても活動しており、2014年には第25回朝日作曲賞を受賞。受賞作は2015年度全日本吹奏楽コンクール課題曲として採用された。これまでにコントラバスを幕内弘司、永島義男、作曲を村田昌己、藤原豊、指揮を三原明人の各氏に師事。また新垣隆氏の薫陶を受ける。国際ブルックナー協会、アメリカ・ブルックナー協会、日本音楽学会各会員。

坂入健司郎(指揮)
神奈川県川崎市出身。慶應義塾大学経済学部卒業。指揮を井上道義、小林研一郎、三河正典、山本七雄の各氏に、チェロを望月直哉氏に師事。また、ウラディーミル・フェドセーエフ、井上喜惟から多くの助言を受けている。2008年には東京ユヴェントス・フィルハーモニーを結成。J.デームス、G.プーレ、舘野泉など著名なソリストを迎え、一方、数多くの作品の日本初演・世界初演も行なっている。16年、新鋭のプロフェッショナルオーケストラ・川崎室内管弦楽団の音楽監督に就任。18年には東京シティ・フィルに初客演、オルフの「カルミナ・ブラーナ」を指揮し、公演を成功に導いた。
20年、日本コロムビアの新レーベルOpus Oneよりシェーンベルク「月に憑かれたピエロ」をリリース。他にも多くの録音を発表しており、「レコード芸術」誌の特選盤に選出されるなど高い評価を得ている。これまでにモンテカルロ・フィル、NHK響、読売日響、日本フィル、新日本フィル、神奈川フィル、仙台フィル、山形響、群馬響、名古屋フィル、セントラル愛知響、愛知室内、大阪フィル、大阪響、京都市響、兵庫芸術文化センター管、九州響などと共演、或いは共演予定。

タクティカート オーケストラ
“新時代のオーケストラ” クラシック業界に新しい風を!
2020年10月に結成。国内外でソリストとしても活躍する、若手実力派アーティストたちによる新進気鋭オーケストラ。定期演奏会やコンチェルトシリーズを始め、これまでにない新しい企画にも積極的に挑戦しており、その他にも依頼公演、オーケストラ鑑賞教室など様々な活動を行なっている。また、メンバーによるリサイタルシリーズや、室内楽の公演なども行なっている。2023年5月 日本コロムビアよりCD「ラフマニノフ:交響的舞曲」をリリース、同作品がレコード芸術最終巻にて特選盤に選出される。
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