ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調Op.65

フランス国立管とコンドラシンの一期一会的、火花散る演奏。
手兵モスクワ・フィルとの演奏を凌駕するほどのスリリング!

  • アーティスト:キリル・コンドラシン(指揮)、フランス国立放送管弦楽団
  • レーベル:ALTUS
  • 品番:ALTSA-309
  • ジャンル: ジャンル クラシック 交響曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:SACDシングルレイヤー
  • その他の製品情報:ステレオライヴ
  • 付属品:日本語帯・解説付

TRACK LIST

ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調Op.65


キリル・コンドラシン(指揮)フランス国立放送管弦楽団

ライヴ録音:1969年2月5日/シャンゼリゼ劇場


★こんなものが残っていたとは驚きの音源が日の目を見ました。コンドラシンとフランス国立放送管一期一会のショスタコーヴィチの交響曲第8番。コンドラシンによる同曲録音は3種が残されていますが、いずれも彼の手兵モスクワ・フィルによるもので、演奏は物凄いものの1961年のメロディア盤は音が悪すぎ、1967年4月20日Altus盤の東京ライヴは日本ツアー最終日でオケに疲れが見えており、1969年9月29日のPraga盤のプラハ・ライヴも音が万全とは言えませんでした。それゆえ、当1969年2月5日シャンゼリゼ劇場ライヴはファン狂喜の出現と申せましょう。

★ショスタコーヴィチの交響曲第8番は、独ソ戦さなかの1943年、ソ連軍が攻勢に転じつつある時期に作曲されました。希望の光の見え出した時に作曲されながら、高揚感や喜びの感情は薄く、勝利を願いながらその先にあるであろう不安におびえるマーラー風の屈折感に満ちています。旧ソ連きってのマーラー指揮者だったコンドラシンが絶妙に表現。とは言っても内省的演奏ではなく、ムラヴィンスキーと比べ高カロリーで暴力的な激しさに満ちています。テンポや解釈はPraga盤と似ていますが、ニュアンスや臨場感は比べ物にならないほどの凄さ。ついにコンドラシンの8番の凄さをあますところなく記録した録音の登場となります。


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