★フランスのオルガンの名手ジャン・バティスト・デュポンがヴィドール、ロパルツ、サン=サーンスの作品を録音しました。演奏したオルガンはトゥールーズのサン=セルナン教会に据え付けられたカヴァイエ=コル(1889年製作)の銘器です。このオルガンはもともと1843年にデュクロケが製作した楽器を改修したものです。
★フランスのオルガン・ビルダー、アリスティド・カヴァイエ=コルは1887年にこの改修を依頼され、2年後の1889年に完成しました。1932年と1957年に改修されましたが、1996年に復元修復が施され、1889年当時の響きを取り戻しました。その後2017-18年に現代屈指のオルガン・ビルダー、ロベール・フレールによってオーバーホールされました。当録音ではこの銘器がもつ高貴さと圧倒的な存在感を存分に味わうことができます。
★ヴィドールはフランス各地のオルガニストを務めたのち、1869年にパリのサン=シュルピス教会のオルガニスト(当オルガンももちろんカヴァイエ=コル製作の大オルガン)となり、その後65年間この地位にありました。10つのオルガン交響曲はヴィドールの代表作で、第8番は6楽章構成の大曲。カヴァイエ=コルの楽器と響きを知り尽くしたヴィドールが描く世界は唯一無二の雄大さを誇ります。
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https://m.youtube.com/watch?v=2p1y8csBosY