★ピエトロ・ロカテッリは、「ヴァイオリン壊し」の異名を持つイタリア後期バロックのヴァイオリニスト、作曲家。ベルガモに生まれ、ローマで学んだ後、アムステルダムに定住し、活動しました。後のパガニーニにも大きな影響を与えたとされる超絶技巧を要する曲集『ヴァイオリンの技法』作品3で有名なロカテッリですが、作品4「6つの劇場風序曲と協奏曲集」は劇場作品の序曲のような楽曲と合奏協奏曲で構成される作品集です。ソロ・コンチェルトではない弦楽合奏曲ですが、ソロ・パートにはロカテッリならでは技巧的要素が満載。他の作曲家の序曲やシンフォニア、合奏協奏曲とは一線を画すロカテッリならではの曲集となっています。
★演奏のチューリンゲン・バッハ・コレギウムは、シュターツカペレ・ベルリンやシュターツカペレ・ヴァイマールでコンサートマスターを務めたベテラン・ヴァイオリン奏者ゲルノット・ジュスムートが2018年に結成したピリオド楽器アンサンブル。名前通りバッハの作品を中心に、その周辺の技巧的作品を主なレパートリーとしています。ここでは室内楽的編成でロカテッリの技巧的な合奏曲を切れ味鋭く演奏し、ジュスムートをはじめとする各演奏家の圧倒的技巧が楽しめる刺激的な演奏を聴かせてくれます。古楽ファンにはおなじみの、リュートの名手アクセル・ヴォルフが参加している点にも注目です。
チューリンゲン・バッハ・コレギウムのアルバム、好評発売中!!
『ザクセン=ヴァイマール公ヨハン・エルンスト2世:協奏曲集』(AU-97769)
『ヨハン・ベルンハルト・バッハ:管弦楽組曲集』(AU-97770)
『ヴィルトゥオージ- J.S.バッハ、ヴァルター、ヨハン・エルンスト公IV世:作品集』(AU-97790)
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https://www.youtube.com/embed/nDICH75iP3w