エチュード

イギリス・ピアニズムの貴重な継承者
ハモンドの超絶技巧に驚愕!

  • アーティスト:クレア・ハモンド
  • レーベル:BIS
  • 品番:BIS SA-2004
  • ジャンル: ジャンル クラシック 器楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:SACD Hybrid

TRACK LIST

エチュード
①リャプノフ:超絶技巧練習曲集~テレク川/夏の夜/嵐
②チン・ウンスク(陳銀淑):6つの練習曲 (1995-2003)
③シマノフスキ:12の練習曲Op.33
④カプースチン:異なる音程による5つの練習曲Op.68

クレア・ハモンド(ピアノ)
録音:2013年9月/ポットン・ホール(イギリス)
★SACDハイブリッド盤。イギリス若手ピアニストを代表するクレア・ハモンドのBIS第2弾は、超絶技巧ぶりに唖然とさせられます。「エチュード」と題されたアルバムで、文字通り練習曲を集めていますが、創作は古今東西120年にわたり、性別も多様なプログラミングは非常に計算されていて感心させられます。ピアノのための練習曲は、指の独立や運動性、難しい奏法の習熟を目的とし、ほとんどが難曲ですが、ここに収められた作曲家たちはそこに芸術性や個性を盛り込み、魅力的な世界を作り出しています。
★リャプノフの3曲は「超絶技巧練習曲」からのもので、師匠バラキレフ譲りのボルテージの高いダイナミックな世界。国民楽派らしいロシア色とメロディに魅かれます。現代韓国の女性作曲家チン・ウンスクの練習曲は大井浩明氏が日本で披露し、「(第3曲は)アジアで最も難しいピアノ曲」と評しています。このハモンドの演奏には作曲者の絶賛の一文を寄せていて、とにかく凄いの一言に尽きます。続くポーランド近代のシマノフスキ作品は、彼が独自の美意識に目覚めた時期のもので、やたらと難しい技巧を要求しながらも、交響曲第3番やヴァイオリン曲「神話」と共通するBL趣味を示しています。さらに日本にもファンの多いカプースチン。彼のピアノ曲はジャズ語法によるカッコ良さに満ちていますが、技巧的にはどれも難しく、とりわけ練習曲はその頂点に位置します。しかしハモンドは余裕の技術に加え、若さあふれるジャズの乗りで最高。要注目の若手ピアニストと申せましょう。
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