名唱ティリングが北欧歌曲を歌う!
- アーティスト:カミラ・ティリング(ソプラノ)
- レーベル:BIS
- 品番:BIS SA-2154
- ジャンル: ジャンル クラシック 声楽曲
- 価格:オープン価格
- 形態:SACD Hybrid
- その他の製品情報:5.0 Surround sound
- 収録時間:66:21
名唱ティリングが北欧歌曲を歌う!
森で~北欧歌曲集
シベリウス:北の国Op.90-1/6つの歌Op.50/春の歌/あこがれ/野原でおとめが歌っている/不安な胸から/静かな街/ばらの歌/森の精JS 171グリーグ:6つのドイツ語の歌Op.48/挨拶/いつの日か、わが思いは/この世のならわし/口をきかないナイチンゲール/ばらの季節に(青春時代に)/ある夢/白鳥Op.25-2ステンハンマル:森で(《歌とバラッド》から)/歌と気分Op.26から/さすらい人/胡蝶蘭/一隻の船が行く/ブロンド嬢とブルネット嬢/逢い引きから帰ってきた娘Op.4-1アルヴェーン(1872–1960):森は眠るOp.28-6
カミッラ・ティリング(ソプラノ)、パウル・ラヴィニウス(ピアノ)
セッション録音:2014年9月/バイエルン・音楽スタジオ(ミュンヘン、ドイツ)
★SACDハイブリッド盤。スウェーデンのソプラノ歌手カミッラ・ティリング。1999年、ロッシーニの《ランスへの旅》の女性詩人コリンナを歌ってニューヨークシティ・オペラにデビューし国際的に注目されました。彼女は、ヨーテボリ大学とロンドンの王立音楽大学で学び、コヴェントガーデンの王立オペラの《ばらの騎士》のゾフィー役でデビュー。同じ役をシカゴのリリックオペラ、モスクワのボリショイ劇場、ベルギーのモネ劇場、ミュンヘン音楽祭で歌い、《魔笛》のパミーナや《仮面舞踏会》のオスカルをはじめとするリリックソプラノのレパートリーで再びコヴェントガーデンの舞台に立ちました。ニューヨークのメトロポリタン・オペラでは《ドン・ジョヴァンニ》のツェルリーナと《ファルスタッフ》のナンネッタを歌い、ベルリン・フィルハーモニーやボストン交響楽団などのコンサートにも出演しています。R.シュトラウスの歌曲集『赤いばら』(BIS SA1709)とシューベルトの歌曲集『ただあなたのそばに!』(BIS SA1844)をドイツのピアニスト、パウル・ラヴィニウスと共演して録音、2007年8月のグラインドボーン・オペラ公演、家庭教師役を歌ったブリテンの《ねじの回転》(エドワード・ガーティナー指揮)もライヴ録音(GFOCD 011)がリリースされています。
★シベリウスのお気に入りの詩人のひとり、ルーネベリのスウェーデン語の詩による〈北の国〉に始まり、ドイツ語の詩による「6つの歌曲」が歌われます。《森の精》はシベリウスの初期の作品のひとつ。「ビョルンは、腕っぷしの強い、眉目秀麗な若者だった……ある秋の夕暮れ、彼は宴の集まりに出かけた、月の光が木と岩を照らし、ヒューヒューと風が吹く……」。森の精に魅せられた若者ビョルンの運命を語ったヴィクトル・リュードベリのこの詩はシベリウスの心をとらえ、交響詩《クッレルヴォ》の数年後には、朗読と小編成のアンサンブルのためのメロドラマ《森の精》と管弦楽のための音詩《森の精》の2曲を新たな着想で作曲しています。
★グリーグの作品からは、物言わず、動かず、その最後にだけ声を発する白鳥を詠んだイプセンの詩にグリーグが芸術家としての姿を重ねたと言われる〈白鳥〉と、ハイネ、ガイベル、ゲーテたちの詩による《6つのドイツ語の歌》。ステンハンマルの作品は、彼のこのジャンルの代表作とも言える6曲が歌われます。牧歌的な作風で知られるイェッレルステットの詩を息の長いメロディに乗せた〈森で〉。歌曲集《歌と気分》からエーケルンド、カールフェルト、ブー・ベリマンの詩による4曲。歌曲集《ルーネベリの『牧歌と墓碑銘』から》の第1曲、シベリウスも歌曲に書いた〈逢い引きから帰ってきた娘〉も歌われます。「娘が恋人との逢い引きから帰ってきた 手を赤くしている 母は言った どうしてお前の手は赤いんだい、娘よ……」。プログラムの最後は〈森は眠る〉。「森は眠る。空が大地と接するところ、一筋の光が力なくあえぐ」。6月の夜、愛する人を見守る詩人の心を詠んだエルンスト・ティールの詩にアルヴェーンが作曲しました。