タイラー・フュートレル:スターバト・マーテル

スターバト・マーテルを作曲家タイラー・フュートレルが現代的に解釈。

  • アーティスト:テルユングアンサンブル、ラーシュ=エーリク・テル・ユング
  • レーベル:BIS
  • 品番:BIS SA-2548
  • ジャンル: ジャンル クラシック 声楽曲 管弦楽 器楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:SACD Hybrid
  • その他の製品情報:DSD 5.0 Surround sound マルチチャンネル BIS ecopak
  • 収録時間:52:01

TRACK LIST

タイラー・フュートレル:スターバト・マーテル

タイラー・フュートレル(1983~):
(1)スターバト・マーテル(Stabat Mater)~2人のヴォーカル、弦楽とチェンバロのための(2021)
 前奏曲:横桁、大釘(Prelude: Crossbeam, nails)
 悲しみの聖母は、涙にむせびながら(Stabat Mater dolorosas)
 間奏曲:貫かれ(Interlude: Pierced)
 ああ、なんと悲しく(O quam tristis)
 そして歎き、悲しんでいた(Quae moerebat et dolebat)
 涙をこぼさないものがあるだろうか(Quis est homo)
 さあ、御母よ(Eja Mater)(part 1)
 さあ、御母よ(Eja Mater)(part 2)
 いのちある限り、熱い涙をあなたとともに流し(Fac me vere tecum flere)
 どうかその傷を私に負わせてください(Fac me plagis vulnerari)
 子守歌(Lullaby)
 肉体が滅びる時には(Quando corpus morietur)

(2)もろい液体(Brittle Fluid)~弦楽オーケストラのための(2014)
(3)子守歌(Vuggesang)~チェロ二重奏のための(2016 / 2022)

(1)アイリン・ログネルード(ソプラノ)、(1)アストリ・ノールスタ(メゾ・ソプラノ)、(1)ラーシュ・ヘンリク・ヨハンセン(チェンバロ)
(3)インヴヴィル・ネスダール・サンネス(チェロ)、(3)ウルリッケ・ヘンニネン(チェロ)
テルユングアンサンブル、ラーシュ=エーリク・テル・ユング(指揮)
録音:2023年11月18~21日・ヤール教会(オスロ、ノルウェー)
制作・録音:エンジニア ショーン・ルイス
★SACDハイブリッド盤。タイラー・フュートレルは、オスロを拠点に活動し、さまざまなスタイルと要素による作品を発表しているアメリカの北カリフォルニア出身の作曲家。ニューイングランド音楽院でリー・ハイラ、王立デンマーク音楽アカデミーでベント・サーアンセン、ウィーン国立音楽大学でミカエル・ジャレルに学び、オスロに移ってノルウェーの市民権を取得しました。ミュジーク・コンクレート、宗教音楽由来のミニマリズム、後期ロマンティシズム、スペクトル音楽、形式主義、現代の舞踊と劇場音楽と、多彩な影響とインスピレーションを受けて作曲。フュートレルの作品は、ノルウェー・ソリスト合唱団、トロンハイム・ソロイスツ、BIT20、テレマルク室内管弦楽団、アテラス・シンフォニエッタなど、各国のアンサンブルによって演奏されてきました。
★フュートレルの《スターバト・マーテル》は、ペルゴレージやパレストリーナたちの作品と同じカトリック教会の聖歌「悲しみの聖母」のテクストによって作曲されました。〈悲しみの聖母は、涙にむせびながら〉から〈肉体が滅びる時には〉の章に、中世ポーランドの哀訴(planctus)「聖十字架の嘆き(Lament świętokrzyski)」による〈子守歌〉と、〈前奏曲〉と〈間奏曲〉を織りこみ、ソプラノとメゾ・ソプラノのソロ、弦楽とチェンバロによって演奏されます。ラーシュ=エーリク・テル・ユングと「テルユングアンサンブル」の委嘱を受けて作曲され、2022年、ウクライナにロシア軍が侵攻した少し後にオスロ国際教会音楽祭で初演されました。ブラームスの《子守歌》(Op.49 No.4)、グレツキの《第3交響曲》、サミュエル・バーバーの《弦楽のためのアダージョ》の「引喩」というページを含み、「なぜ、こんなに美しいのか」と「われわれはこの美を許容できるのか」という疑問を提起したという作品です。
★チェロ二重奏による《子守歌》は、《スターバト・マーテル》に引用されたブラームスの《子守歌》による瞑想の小品。《Brittle Fluid(もろい液体)》は、《スターバト・マーテル》と主題的に関連のある作品です。テル・ユングがテレマルク室内管弦楽団の芸術監督だったころに委嘱され、ノルウェーの作家タリエイ・ヴェースオースの小説に因む「氷の城(Is-slotet/The Ice Palace)」の仮題から、「凍った滝」を示す曲名に変えられました。「14人の弦楽アンサンブル」のために作曲され、フュートレル自身がテルユングアンサンブルの編成に合わせてアレンジした「11人」の版がこのアルバムの演奏に使われました。
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