サーリアホ:合唱曲集

フィンランドの作曲家カイヤ・サーリアホの合唱曲集

  • アーティスト:ヘルシンキ室内合唱団、ニルス・シュヴェケンディーク
  • レーベル:BIS
  • 品番:BIS SA-2662
  • ジャンル: ジャンル クラシック 管弦楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:SACD Hybrid
  • その他の製品情報:DSD 5.0 Surround sound マルチチャンネル BIS ecopak
  • 収録時間:81:53

TRACK LIST

カイヤ・サーリアホ(1952-):
①『夜、別れ(Nuits, adieux)』~4人の歌手とエレクトロニクスのための(1991)
 「夜 I(Nuits I)」 「別れ I(Adieu I)」 「夜 Ⅱ(Nuits II)」 「別れ Ⅱ(Adieu II)」
 「夜 Ⅲ(Nuits III)」 「夜 Ⅳ(Nuits IV)」 「夜 Ⅴ(Nuits V)」 「別れ III–V (Adieu III–V)」
②『時計さん、黙って!(Horloge, tais-toi!)』~女声合唱とピアノのための(2005)
③『エーコ-!(Écho!)~8声とエレクトロニクスのための(2007)
④『一年の日(Tag des Jahrs)』~混声合唱とエレクトロニクスのための(2001)
 「春(Der Frühlin)」 「夏(Der Sommeer)」 「秋(Der Herbst)」 「冬(Der Winter)」
⑤『確信(Überzeugung)』~3人の女声、クロタル、ヴァイオリンとチェロのための(2001)
⑥『偵察/再認(Reconnaissance)』~混声合唱、打楽器とコントラバスのための(2020)
 「長い間で初めての火星人(The First Martian in a Long Time)」 「カウントダウン(Count Down)」
 「(合間:無線傍受(ソラリス))Interlude: Intercepted Radio Transmission (Solaris)」
 「温室(Green House)」 「砂漠の民(Desert People)」 「レクイエム(Requiem)」
⑦『夜、別れ(Nuits, adieux)』~4人の歌手と合唱のための(1996)(アカペラ版)
 「夜 I(Nuits I)」 「別れ I(Adieu I)」 「夜 Ⅱ(Nuits II)」 「別れ Ⅱ(Adieu II)」
 「夜 Ⅲ(Nuits III)」 「夜 Ⅳ(Nuits IV)」 「夜 Ⅴ(Nuits V)」 「別れ III–V (Adieu III–V)」

ヘルシンキ室内合唱団
ニルス・シュヴェケンディーク(指揮)
①③④ティモ・クルキカンガス(ライヴ・エレクトロニクス、エレクトロニクス)
②アンナ・クヴァヤ(ピアノ)
⑤⑥ウーシンタ・アンサンブル【イ=ハン・フー(打楽器)、アレクシ・コティラ(ヴァイオリン)、ヨアシャ・チェスラック(チェロ)、エーロ・マルッティラ(コントラバス)】"
録音:2022年8月22~25日、2022年10月20日/ヴィヒティ教会、ヴィヒティ、フィンランド
★SACDハイブリッド盤。フィンランドの作曲家カイヤ・サーリアホは、1952年生まれ。シベリウス・アカデミーで、フィンランド・モダニズムの先駆的存在のパーヴォ・ヘイニネンに学び、マグヌス・リンドベリたちと進歩的グループ「コルヴァト・アウキ!(耳を開け!)」を結成して注目されました。1982年からパリのIRCAMで研究を始め、フランスを拠点に、ザルツブルク音楽祭のための歌劇《遥かなる愛》に代表される委嘱作を次々と手がけ、フィンランドを代表する作曲家のひとりとして活動をつづけています。
★フィンランドでは、彼女の70歳の誕生日を祝うコンサート・シリーズ「カイヤ・サーリアホ 70」が2022年10月を中心に行われ、舞台作品と世界初演の作品など多岐にわたる彼女の作品が演奏されました。ヘルシンキ室内合唱団と芸術監督ニルス・シュヴェケンディークの『Reconnaissance』は、このシリーズの一環として行われたコンサートの作品によるアルバムです。
★「エレクトロニクス付き」と「アカペラ」の2つのバージョンが演奏される《Nuits, adieux》は、眠る子供のためというより、この世に別れを告げる高齢者のための「子守歌」という作品。子供の合唱から思いついたという《Horloge, tais-toi!(時計さん、黙って!)》。《Écho!(エーコー!)》は、エーコーとナルキッソスの神話に基づくアレクシ・バリエールの詩的なテクストに作曲され、エレクトロニクス処理による「声」が「こだま」として使われます。人間の声、鳥、風、その他の自然音にまで「音世界」を広げた、ヘルダーリンの詩による《Tag des Jahrs(一年の日)》。ザルツブルク音楽祭の総監督を離れるジェラール・モルティエへのトリビュートとして音楽祭スタッフから依頼されたという、中世音楽の感覚による《Überzeugung(確信)》。英語の「偵察」とフランス語の「再認」の両方の意味をもつ曲名の《Reconnaissance》は「サイエンスフィクション・マドリガル」とでもいう作品。すべての作品でテクストが自由にアレンジして使われ、彼女独自の音楽表現に実現されました。《Nuits, adieux》と《Tag des Jahrs》をのぞき、世界初録音の作品です。
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