『語られなかった物語 』~カロリーネ・リッデシュトルペ:歌曲集

知られざる名作!
カロリーネ・リッデシュトルペの歌曲を
クリスティーナ・ハンマルシュトレムが歌う!

  • アーティスト:クリスティーナ・ハンマルシュトレム、アンナ・パラディーゾ
  • レーベル:BIS
  • 品番:BIS SA-2675
  • ジャンル: ジャンル クラシック 声楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:SACD Hybrid
  • その他の製品情報:DSD 5.0 Surround sound マルチチャンネル BIS ecopak
  • 収録時間:62:32

TRACK LIST

『語られなかった物語 』

カロリーネ・リッデシュトルペ(1793-1878):
 Vad vill den ensamma tåren?(この孤独な涙は何を望むのか)
 De tvenne källorna(ふたつの泉)
 Ostros artiklar(信じてはいけないこと)
 Lied ohne Worte(無言歌)(fortepiano solo)
 Flickan i Sätersdal(セーテシュダールの娘)
 Vår och höst(春と秋)
 Uppenbarelsen(啓示)
 Budskapen(伝言)
 Sostenuto con molta espressione(ソステヌート・コン・モルタ・エスプレッショーネ)(fortepiano solo)
 Vad är glädjen!(なんという喜び!)
 Kontemplation(瞑想)
 Den tiggande modren(懇願する母)
 Ett barns aftonsbön(子供の夕べの祈り)
 Nichts und Etwas(何もないと何か)
 Din kärlek(あなたの愛)
 Lied ohne Worte - Poco Larghetto(無言歌 - ポコ・ラルゲット)(fortepiano solo)
 Längtan(あこがれ)

クリスティーナ・ハンマルシュトレム(メゾ・ソプラノ)、アンナ・パラディーゾ(フォルテピアノ)
録音:2023年11月27-30日/デューヴブー教会(スンドビューベリ、ストックホルム)
制作・録音エンジニア インゴ・ペトリ
[楽器 Square piano: Eric Jacobsson, c.1860]
★SACDハイブリッド盤。アンナ・パラディーゾは、イタリア出身。王立ストックホルム音楽大学でチェンバロの修士号を取得し、夫のリコーダー奏者、ダン・ラウリンとともに中世から18世紀の音楽を中心に積極的な活動をつづけています。ルーマンの《12のキーボードソナタ》(BIS SA-2095、BIS SA-2135)や《12のフルートソナタ》(BIS SA-2105, SA-2155)といった録音はいずれも楽しめるアルバムとして人気を集め、高い評価を得てきました。
★新しいアルバムのカロリーネ・リッデシュトルペの音楽は、パラディーゾがダウリンと一緒に19世紀スウェーデンのサロン音楽を探っていて再発見するまで、200年ほどの間、事実上、ほとんど忘れられてしまっていました。
★カロリーネ・リッデシュトルペは、1793年にベルリンで生まれました。旧姓はコルベ。歌、楽器演奏、作曲と幅広い音楽教育を受けました。ヴェストマンランド知事のフレードリク・ルードヴィグ・リッデシュトルペ男爵と結婚した1823年からスウェーデンに住み、宮廷のサロンで、時代を代表する音楽家や作家や画家たちと出会いました。主に歌曲とピアノ曲の作曲を手がけ、1850年に王立音楽アカデミーの名誉会員に推されました。
★リッデシュトルペの作曲した歌曲とピアノのソロ曲は、サロン音楽のジャンルに属しながら、きわめて上質で、聴く人に寄り添うような親密さは彼女の音楽の大きな魅力だと、パラディーゾは言います。スウェーデンとドイツのサロンを通じて知り合ったクララとロベルトのシューマン夫妻、ファニーとフェリクスのメンデルスゾーン姉弟、フランツ・リストといった音楽家たちから個人的に献呈された作品の姿も反映され、彼女の歌曲にベートーヴェン、シューベルト、シューマン夫妻の「悲しみ」と「深み」がうかがえることにもパラディーゾは言及しています。
★リッデシュトルペは、今では忘れられてしまったユリア・ニューベリ(1785-1854)(別名エウフロシネ Euphrosyne)といった当時スウェーデンで有名だった詩人たちの作品や、トマス・ムーアやジークフリート・アウグスト・マールマンの詩のスウェーデン語訳をテクストに使い、詩と音楽の一致する曲作りを行いました。
★ハインリヒ・ハイネの詩による《この孤独な涙は何を望むのか》に始まり、自身作曲家でもあったエーリク・グスタフ・イェイエル(1783-1847)の詩による《あこがれ》で閉じるプログラム。ミラノやウィーンのオペラハウスでも歌っているスウェーデンのメゾ・ソプラノ、クリスティーナ・ハンマルシュトレムが、アンナ・パラディーゾと共演。《わたしの最後の秋の花 -ピアノフォルテのための無言歌と行進曲(Mina sista höstblommor - Lieder ohne Worte och marscher för piano-forte)》の3曲をパラディーゾがソロで演奏しています。ストックホルムに近いデューヴブー教会で録音セッションが行われ、リッデシュトルペの時代の音に沿うため、エーリク・ヤコブソンの製作したスクエア・ピアノが演奏に使われました。
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