SIDE A =CD1:1-6/ SIDE B = CD1:7-12/SIDE C = CD2:1-6/SIDE D=CD2:7-12
メンバー:
Tigran Hamasyan(p)
★2023年、ティグラン・ハマシアンは、アルメニアの伝統的な物語に着想を得た『The Bird of a Thousand Voices(千の声の鳥)』をつくった。これは、2024年6月8日にオランダ・フェスティバルで、2つの野心的な映画ミュージックビデオ、ドキュメンタリー・ミュージックビデオ、オンラインゲームで構成されるトランスメディア・プロジェクトとして上演され、大きな話題となった。
★『火の鳥』の原作は、何世紀にもわたって様々な国や文化の中で口承で伝えられてきた。この魅力的な物語を芸術作品に仕立てるためには、多層的かつ学術的なアプローチが必要となる。千の声を持つ神秘的(神話的)な鳥は、つながりや調和を求めながらも、様々な危機に直面する現代を象徴する美しいメタファーである。コーカサスの古くからの伝統が持つこの美しい音楽物語を、新たな手段で伝えようとする試みは、世界の好奇心と多様性の動きと重なってくる。 ティグランの『The Bird Of A Thousand Voices(千の声の鳥)』も、こうした文脈から生まれた。
★ティグランは、同世代で最も注目されるジャズ・ピアニストであり作曲家の一人である。彼は即興演奏と祖国アルメニアの豊かな伝統音楽を融合させている。10年前、ティグランと受賞歴のある映像作家ルーベン・ヴァン・レールは、パリのシテ・ド・ラ・ミュージックでのコラボレーションで出会い、映像音楽体験「シャドウ・シアター」を創作した(ARTE)。その後、ふたりはいくつかのミュージックビデオを共に制作してもいる(Cave of Rebirth & Fides Tua)。
★アゼルバイジャンは現在、アルメニアの修道院にねむっている古文書の焼却をめいじている。