クエルクス(ECM リリース/w J. テイバー, I. バラミーとのトリオ) の
ピアニストとしても現代、名を知らしめるベテラン・アーティストの最新作
ECM的美世界とブラジルの鬼才の楽曲をひとつの作品に昇華
エルメートのナンバーもグルーヴ感たっぷりに演奏する名演奏
- アーティスト:Huw Warren
- レーベル:CAM JAZZ
- 品番:CAMJ-7942
- ジャンル: ジャンル ジャズ
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
クエルクス(ECM リリース/w J. テイバー, I. バラミーとのトリオ) の
ピアニストとしても現代、名を知らしめるベテラン・アーティストの最新作
ECM的美世界とブラジルの鬼才の楽曲をひとつの作品に昇華
エルメートのナンバーもグルーヴ感たっぷりに演奏する名演奏
★ECMから2枚のCDをリリースしたクエルクス(ジューン・テイバー、イアン・バラミーとのヴォーカル、サックス、ピアノによるトリオ) のピアニストで、そのトラッド・ヴォーカリスト、ジューン・テイバーのアレンジャー、ミュージック・ダイレクターを長年務めるヒュー・ウォーレンの最新トリオ作品。 ★イギリスのウェールズ州スワンシーの生まれで、ケニー・ホィーラーや、ジュリアン&スティーヴ・アーギュロスといった、イギリス拠点で活躍する名だたるアーティストとも共演。また、ECMの代表ギタリスト、ラルフ・タウナーや、イタリアを代表するクラリネット奏者ガブリエラ・ミラバッシらとも共演する他、ジョン・テイラーのドラマーとしても知られるマーティン・フランスを迎えて、その名も『エルメート』と題するトリオ作品もリリースしています。 ★本作は、そんなウォーレンのECM的な世界と、ブラジル音楽へのリスペクトがあふれる良作ピアノ・トリオ作品。 ★録音は、アルテスオーノのスタジオで、ステファノ・アメリオ。粒立ちのいいフレージングと透明感の高い美しいハーモニーが織りなす詩的なオープニングや、ジョン・テイラー~パレ・ダニエルソン~ピーター・アースキンのトリオを思わせる2曲目など、ECMの世界につながる世界観があります。しかし、コンポジションも、ソロの展開も、北欧的なものではなく明るさがあるのが、特徴。ウォーレン本人とベーシストのオリジナルを除く5曲のカバー・ナンバーはエルメートや、ジスモンチ、シコ・ブアルキとブラジルを代表するアーティストの楽曲。このセレクションが、ピアニスト本人によるものか、CAMのプロデューサー、エルマンノ・バッソの提案によるかは明らかではありませんが、ウォーレンのピアノには、詩的な中にも自然な光のようなものを感じさせるところがあり、それらの楽曲と好相性。楽曲が本来的にもつ美しさも十二分に引き出しています。特に、エルメートの特徴であるさまざまな変拍子を複雑に組み合わせたM4のような楽曲でもグルーヴ感抜群にメロディアスなフレージングを終始展開。また意外なイントロを導入部にしたジスモンチの名曲Loloの構想/ アレンジや、シコ・ブアルキの“ショーロ・バンジード”のみずみずしくサウダージがあふれる演奏にも、オリジナルな世界があります。 ★ヨーロッパ的な美しさと、ブラジリアン・サウンドがひとつの世界に結晶されたピアノ・トリオ作品。CAM JAZZ のなかで長く語られそうな新しい名演です。