モーツァルト:ピアノ協奏曲集第1集(第23&14番)

整然として精緻、そして奔放!
ほとばしる才気とあざやかに煌めく知性
頭脳派ピアニスト・ラツィックがついに挑んだ
モーツァルトの協奏曲シリーズ第1弾!

  • アーティスト:ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド、デヤン・ラツィック、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
  • レーベル:CHALLENGE CLASSICS
  • 品番:CC-72945
  • ジャンル: ジャンル クラシック 協奏曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 収録時間:55:08

TRACK LIST

モーツァルト:ピアノ協奏曲集 第1集

モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488

モーツァルト/ラツィック編:《ロンド・コンチェルタンテ》-アレグレット・グラツィオーソ
(ピアノ・ソナタ第13番 変ロ長調 K.333/315c 第3楽章からの編曲/世界初録音)

モーツァルト:ピアノ協奏曲第14番 変ホ長調 K.449

デヤン・ラツィック(ピアノ)
ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド(指揮)
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2022年2月14-17日/ノルウェー、ベルゲン、グリーグホール
★ピアニスト・作曲家として活躍する才気あふれる音楽家、ラツィックによるモーツァルトのピアノ協奏曲シリーズ第1弾。シリーズ全3枚で6曲の協奏曲を収録予定です。異なる創作時期・編成・スタイルを並置させることでモーツァルトのゆたかな秘儀をあらわにし、またカデンツァやアインガングをラツィック作で統一することで各曲を密接に結び付けていく、というコンセプトが掲げられています。
★ラツィックは現代ピアノで演奏するにあたって、発音・フレージング・アーティキュレーションなどあらゆる事象を注意深く検討・調整し、オーケストラとのバランスも徹底的に吟味しました。和声進行のグラデーションに即したテンポ変化、軽やかにして理路整然とした物言い、知的な奔放さといった頭脳派ならではの見事な解釈が結晶化しています。フリエンドのバックも機敏な反応を見せ、ピアノと共に動きのある音楽を作っていくさまが大いに刺激的。こまかい作り込みながら響きは小型にならず、たっぷりとモーツァルトの音楽を鳴らしているのも好印象。23番アダージョの深淵とフィナーレの嬉々とした輝きは当ディスクのハイライトと言えます。
★ソナタ(K.333/315c)からのラツィック編曲版は「独奏ピアノ、オーボエ2、ホルン2、ファゴット、弦五部」という完全な協奏曲編成。もともとこのロンドはモーツァルト自身がカデンツァを書き込んでいる珍しい楽章で協奏曲に親和性があるため、面白い試みです。ここからさらにラツィックが手を加えた「ピアノ四重奏版」は既に録音があるものの、この管弦楽伴奏版は初録音。カデンツァはモーツァルトの書いた通りに弾かれますがピアノ・パート全体は原曲そのままではなく、オーケストラにも旋律が託されます。ハ短調で提示されるテーマにはオーボエがあてがわれたりと管楽器の用法もじつに多彩で本当のモーツァルトの協奏曲のよう。ラツィックの高い作曲センスにうたれます。


デヤン・ラツィック
クロアチアの音楽一家生まれ。ザルツブルク・モーツァルテウムでクラリネット、ピアノ、作曲を学び、モーツァルト作品を集中的に研究した。またハンガリーのバルトーク音楽祭に何度も参加し、イムレ・ローマン、ゾルターン・コチシュ、ペーター・エトヴェシュらから薫陶を受ける。ピアニストとしてさまざまなレーベルで録音を残しており、2009年にECHOクラシック賞(キリル・ペトレンコ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団とのラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番)、2021年にOPUSクラシック賞(モーツァルト:ピアノ四重奏曲集)を受賞。作曲活動も高く評価され、現在は初のオペラ作品に取り組んでいる。
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