＜＜CAM JAZZ Remastered Reissue Series＞＞
★ENJAから移籍したアントニオ･ファラオのCAM JAZZ第3作目のアルバム。
★数々のアーティストが、レーベルを移ることにより、作風を変化させたり、また録音方法の変更によって、新たなステージの演奏を見せることがありますが、アントニオ･ファラオも確実にそのアーティストの一人といえましょう。
★ドイツのENJAの硬質なプログレッシヴな演奏に比べ、イタリアCAMの作品は、メロディが際立つ展開。テクニカルな部分はそのままに、インプロヴィゼーションの素晴らしさも見せながら、CAM JAZZの作品にはそれぞれ歌ものの良さがあります。
★本作はエレベの名手ドミニク･ディ･ピアッザ、アンドレ･チェカレッリのトリオで、イタリアが誇る作曲家、アルマンド・トロヴァヨーリに捧げた作品。元々が歌ものを基礎にしている要素を抜いても、ここでのファラオのソロは卓越したもので、センスが光ります。決して、エンリコ･ピエラヌンツィのフォロワーとはならず、イタリアで自己のスタイルを貫くアーティストの良さがあります。