★イタリアのレーベルCONCERTO CLASSICSから注目のシリーズが始まります。ヴェネツィアの図書館で保管された手稿譜を使っての、ベネデット・マルチェッロ鍵盤作品全集です。演奏はイタリア現役奏者で最高峰の実力を誇る名手ダントーネ。ルッカース製チェンバロのコピーを用い、美しい残響を持つミラノの教会で録音しています。第1集は国立マルチャーナ図書館に保管されたソナタ集とチャコーナ。同じところに楽譜がある〈ソナタ第10番〉と〈チェンバロのための『迷宮』〉は第2集に収録予定とのことです。
★オッターヴィオ・ダントーネは「アッカデミア・ビザンティナ」の音楽監督を1996年より務めており、今では通奏低音奏者・指揮者としてのイメージが強くあります。しかしソロの鍵盤作品も過去にバッハやヘンデル、スカルラッティをリリースしており、どれも一級品の出来栄えでした。ときに個性的な装飾を入れながらも、曲本来の魅力を伝える王道的なアプローチで説得力を生み出す巧みな演奏には、根強いファンも多いことでしょう。今回ひさしぶりのソロ録音、しかもなかなか演奏されないレパートリーということもあって実に期待が高まります。
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