バロックと古典派の狭間でウィーン古典派の基盤を築いたヴァーゲンザイル
音楽史の死角に紛れてしまった知られざる大家の音楽が蘇る
- アーティスト:クリストフ・コワン、オルケストル・ル・フェニックス
- レーベル:COVIELLO CLASSICS
- 品番:COV-91518
- ジャンル: ジャンル クラシック 協奏曲
- 価格:オープン価格
- 形態:SACD Hybrid
- 収録時間:49:34
バロックと古典派の狭間でウィーン古典派の基盤を築いたヴァーゲンザイル
音楽史の死角に紛れてしまった知られざる大家の音楽が蘇る
ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイル(1715 ~ 1777):チェロ協奏曲とシンフォニア
チェロ協奏曲ハ長調WV 341
シンフォニアハ長調
チェロ協奏曲イ長調WV 348
クリストフ・コワン(チェロ) オルケストル・ル・フェニックス
録音:2014年11月21-23日
★ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイルは、バロック時代と古典派に挟まれた音楽様式過渡期の作曲家。バッハの息子たちと時代を共にし、ウィーン古典派の音楽の基盤を築き上げました。5歳のモーツァルトが宮廷での御前演奏の際、当時高名な宮廷音楽家であったヴァーゲンザイルを「音楽がわかる人」と名指しで呼び出し、譜めくりを頼んだというエピソードも伝えられています。
バロック音楽の影響も引き継ぎつつ、対位法優勢の音楽からメロディが支配する音楽へ、フーガからソナタへと、新しい音楽を模索し、その後に続くハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンらの道を切り開いたヴァーゲンザイルは、チェロ協奏曲のパイオニアでもありました。楽器の使用法も従来よりも広がりを見せたこの時代、チェロはヴァーゲンザイルら当時の作曲家によって協奏曲のソロ楽器として発展し、その位置は後のハイドンのチェロ協奏曲へと引き継がれました。
ヨーロッパ中に広く名前を馳せ、オペラ、交響曲、協奏曲、ピアノ曲から室内楽まで多岐に渡る作品を書いたにも関わらず、残念ながらヴァーゲンザイルの作品は現在ほとんど知られていません。このCDでは、音楽史の中で見落とされてしまいがちな彼の音楽にスポットが当てられています。古楽への造詣も深いチェリスト、クリストフ・コワンと、全メンバーがモダン奏法とバロック奏法の両方を学んだ経歴を持つオルケストル・ル・フェニックスによる演奏で、知られざる大家の音楽が蘇ります。
クリストフ・コワン
PAS-1068
クリストフ・コワン、ロンダ・アルモニカ
OP-30574
クリストフ・コワン、オルケストル・ル・フェニックス
COV-91518
クリストフ・コワン
PAS-1043