1920年生まれ、ドイツを代表するビッグ・バンド・リーダーである、クルト・エーデルハーゲンのWDR(南西ドイツ放送)ビッグバンドでの音源を3枚組に収録した貴重なアーカイヴ作品。
1974年にはミュンヘン・オリンピックの開会式でも演奏したことでも知られ、代々、優れたミュージシャンが名を連ね、ソリストも豪華。本作では、ダスコ・ゴイコヴィッチ、ジグス・ウィグハム、カール・ドレイヴォといったメンバーはもちろん、トゥーツ・シールマンス、サシブ・シハブ、タビー・ヘイズ、メイナード・ファーガソン、ベニー・ベイリー、フィリー・ジョー・ジョーンズ、マーク・マーフィーといったメンバーの参加音源も収録し、個々人のキャラクターを十二分に発揮したソロも聴くことができる。スウィンギーなサウンドから、ハード・ドライヴィングなうねりのあるアンサンブル、またアルバート・マンゲルスドルフ、マンフレッド・ショーフらをフィーチャーしたフリー的アプローチのコレクティヴ・アンサンブル、またゴードン・ベック、ケニー・ホィーラーをフィーチャーしたエレクトロなアプローチまで。18年間40曲、音源の貴重さはもちろん、クルト・エーデルハーゲン率いるWDRビッグバンドの音楽の幅広さと偉業が立ち上がる貴重なものとなっている。