★バート・ブルーガーズは、1997年ベルギー、トンゲレン生まれの新進気鋭のシンガー、作曲家。7歳の時にクラシックギターを手にし、18歳でブリュッセル王立音楽院のジャズ科のボーカルクラスに入学。ボーカリストであり作曲家でもあるデヴィッド・リンクスの刺激的な指導のもと、独特のスタイルとダイナミックな音楽的個性を持つ多才な演奏家、作曲家へと成長。即興演奏とミニマル・ミュージックへの愛着から、ローザンヌ高等音楽院（スイス）に留学し、スザンネ・アビューエルやエミール・スパニらに1年間師事。2020年にはジャズボーカルで優秀な成績を収め修士号を取得する。現在、ジャズ教育学と作曲の修士号を取得するべく、スイスのベルン大学に在学中。
★シーラ・ジョーダン、イザベル・オリビエー、マティウ・ミッシェル、デヴィッド・リンクスなどの有名アーティストと共演や、シネマティック・アート・クワイアのテノールとして、映画音楽の巨人ジェームズ・ニュートン・ハワード（2017）＆ハンス・ジマー（2016-2017）とヨーロッパの最大の会場をツアーで回るなどの経験がある。
★彼のバンドBlossom & Blasphemyはローザンヌで結成され、サックス奏者のレオ・フマガリ、ピアニストのミルコ・マイオ、ヴィブラフォン奏者のレニ・トルグ、ベースのジュール・マルティネ、ドラムのクレマン・グランが参加している。
★デビューアルバムの7曲は、ジュール・マルティネが作曲した「Lucid」を除き、すべてバートのペンによるもの。官能的なバンド名を選び、同時にアルバムタイトルにもしている「Blossom & Blasphemy」はこのバンドのために最初に書いた曲で、17世紀から18世紀のフランドルの巨匠たちから強いインスピレーションを受けた絵を頭の中で想像しながら作曲したのだと言う。
★M-2、M-4ではピアノやビブラフォンを使ったユニゾンの曲と、エレクトロニックな要素を微妙に散りばめたチェンバー・ジャズのサウンドスケープが交互に現れる。M-7はヨーロッパジャズの巨匠エバーハルト・ウェーバーにオマージュを捧げた一曲。