★ドイツのレーベルDOUBLE MOONが若き才能を紹介する≪ Jazz thing Next Generation ≫シリーズVol.96
★エルザ・ヨハンナ・モールはデュッセルドルフ出身、高校時代、交換留学でブラジルに滞在しその音楽にほれ込み、ミュンヘンでポルトガル文学とブラジル文学を学び、アフロブラジル文化を育んだブラジル・バイーア出身のシンガー・ソングライター、ドリヴァル・カイーミに関する学士号を取得。さまざまなバンドで経験を積みながらも、オスナブリュックでジャズ歌唱を学び、トビアス・クリストルらに師事。本作がデビュー作となる。デュオの相棒は、ブラジルのギタリスト、フラビオ・ヌネス。3、4年前にドイツに移住し、彼らはまさに最初のジャム・セッションの時に相性の良さに気づいたのだという。
★地元のノイエ・オスナブリュッカー・ツァイトゥング誌は、次のように評している。「アコースティックギターとエレクトリックギターの両方で聴くことができるヌネスの貢献は大きい。彼は最も複雑なリズムを息を呑むほど簡単にマスターし、ゆったりとした歌声に深みと奥行きを与えている。」
★本作では、ジルベルト・ジルの「Fechado Pra Balanço」、バーデン・パウエルの「Tempo de Amor 」、ノーヴォス・バイアーノスの「A Menina Dança」など、ボサノバだけでなく、時にはショーロやトレンディな曲も入れるようにしたという。
★少しバラード調のメランコリックな響きで、モールが自身でギター弾き語りを披露する「Casuleira」、繊細なパーカッションで洗練されたボサノバ曲「Gíria」、透明感のあるタイトルトラック「Passadinha」、アルバムの最後を飾るスローテンポの「Loop Infinito」。モールがポルトガル語で作曲した曲は特に印象的で、一連の名曲群と比較しても全く遜色なく馴染んでいる。