19歳の時にジミー･マクグリフ、およびジョー･ヘンダーソンのグループに加入。レコーディング、コンサート双方で活躍した、シカゴ出身のギタリスト、ジョン･D.トーマスの新作品。アート･テイラーやディジー･ガレスピー、ジョン･ルイスと言った主流派のメンバーと共演する他、AACM、アンドリュー･シリル、チャールス・トリバー、マラカイ･トンプソンといったシカゴゆかりの先鋭的なメンバーと活動してきた経歴の持ち主。80年代には、クロス･オーヴァーな音を追究し、90年代にはハイラム･ブロックらのドラマーとしても知られたケンウッド･デナードともレギュラーで活動してきましたが、本作ではアコースティック/エレクトリック双方のサウンドを、50/50で融合したアグレッシブなカルテット･サウンドを展開しています。

　ピアニストにはボブ･モーゼス、デイヴ･リーブマンのグループでも活躍し、Soul Noteでもリーダー作をリリースした経験をもつ、グレッグ･バーグを迎え、オープニングは、パット･マルティーノ辺りを彷彿とさせるところも。またホレス･シルヴァーの生涯の名曲をファンキーかつ、いまどき風に奏でる演奏も注目です。