Son of Local Colour

ピーター・レマー、フリージャズの名門=ESPへ帰還!
アラン・スキッドモアも新たに参加、より研ぎ澄まされた演奏で
66年名盤へ再度挑んだ新作!

  • アーティスト:Peter Lemer
  • レーベル:ESP
  • 品番:ESP-5031
  • ジャンル: ジャンル ジャズ
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

Peter Lemer / Son of Local Colour

1. Ciudad Enahenado (9:50)
2. Ictus (8:56)
3. Flowville (9:18)
4. Carmen (7:08)
5. Impressions (9:11)
6. Big Dick (9:26)
7. URH (6:05)
8. In the Out (9:05)
Compositions by Peter Lemer, except "Ictus" (Carla Bley),
"URH" (John Surman), and "Impressions" (John Coltrane).

メンバー:John Surman (bs, ss), Alan Skidmore (ts), Peter Lemer (p), Tony Reeves (b) Jon Hiseman (ds).
■ピーター・レマー、なんとESPへカムバック!しかもその作品はタイトル通り、66年のフリージャズ/アヴァンギャルドの名作『Local Colour』の再録盤です!これはすごい!
■ ESPの誇るフリージャズ名盤であり、レーベル初のイギリス人アーティスト作品なんていうお墨付きの『Local Colour』を放ったピーターですが、その後はリーダー作はほとんど出さず(恐らく1,2枚)、バックのミュージシャンとして堅実な活動をしていきます。アラン・ホールズワースとの共演など、ジャズロック界隈にてマイペースに活動を続けていたようですが、ここにきてESPにカムバックというニュースを引っ提げて再登場です。
■ジョン・サーマンにトニー・リーブスらオリジナル盤のパーソネルを集めつつ、アラン・スキッドモア(!)なんていうベテランも参加して再録音された本作、率直に申し上げると、オリジナル盤に比較して全体的に優し気な印象を持ちます。すっきりとした音響の影響が強いのでしょうが、オリジナル盤に終始漂う緊迫感や殺伐とした雰囲気は後退し、代わりに何処かリラックスした音響が聴こえてきます。ので、同じ楽曲ではあるものの、受け取る印象が全く違うのがとても面白いところ。とは言え、これはフリージャズです。楽曲の随所にまぶされた棘の質感はそのまま残っていながら、フリージャズらしいごつっとした演奏は健在で、むしろ当時より鋭くなっているかも。そういった楽曲の強さや演奏の巧みさを迂回しながら再確認する、というちょっと面白い工程を踏むことになるでしょう。
■もうひとつ加えておきたいのが、追加で収録されたオリジナル盤には未収録の楽曲たちのこと。コルトレーンの"Impressions"を演奏する辺りに、66年当時の彼らが何を参照しながら実験していたのかがよく伝わってくるようです。
0825481503129

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