★イギリスの若手ヴァイオリニスト、コナー・グリスマニスと、彼が2018年に結成した古楽アンサンブル、ノックスワードによるデビュー盤。イタリア初期バロックの作曲家、ウッチェリーニのヴァイオリン・ソナタを収録しています。ウッチェリーニはヴァイオリン奏法の発展に大きく寄与した作曲家で、広い跳躍やハイ・ポジションの駆使、疾走感あふれる走句など現代まで通じるヴァイオリン語法がたっぷり。またその音楽様式は「スティルス・ファンタスティクス」と呼ばれる、自由な霊感に従って書かれた当時におけるまったく新しい音楽。感情の変化や節回しに予想のつかない展開があり、とてもキャッチーな旋律ながら、その大胆な即興性で驚かせてくれます。魅力的な掛合いが続く2つのヴァイオリンのためのソナタも耳に楽しい作品。バロック時代に花開いていく器楽の大繁栄をまざままざと感じるアルバムです。
★この録音でグリスマニスは「完全に演奏可能な世界最古のヴァイオリン」といわれる、1572年製のアンドレア・アマティを演奏。450年前、ウッチェリーニ以前の時代に作られた貴重な楽器です。
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https://www.youtube.com/watch?v=gebzjX8QKwg