Funk in France: From Paris to Antibes (1969-1970)

69年パリ、70年アンティーブ
王道ジャズからファンクの道に進む軌跡を明らかにする重要音源!
Souliveもコピーしたという”Up Shot”2versionを含む
後世にも大きな影響を与えたグリーンの重要ライヴ!!

  • アーティスト:Grant Green
  • レーベル:RESONANCE RECORDS
  • 品番:HCD-2033
  • ジャンル: ジャンル ジャズ
  • 価格:オープン価格
  • 形態:2CD
  • 付属品:48頁英文ブックレット付

TRACK LIST

Grant Green / Funk in France: From Paris to Antibes (1969-1970)



CD1

1. I Don't Want Nobody To Give Me Nothing

(Open Up The Door I'll Get It Myself) (James Brown) (4:34)

2. Oleo Sonny Rollins (4:24)

3. How Insensitive (Insensatez)

(Vinicius De Moraes, Antonio Carlos Jobim, Norman Gimbel) (7:18)

4. Untitled Blues (8:09)

5. Sonnymoon For Two (Sonny Rollins) (7:00)

6. I Wish You Love (Charles Trenet, Albert Beach) (7:06)*

7. Upshot (Grant Green) (18:02)('70.7.18)



CD2

1. Hurt So Bad (Bobby Hart, Teddy Randazzo, Robert Wilding) (14:35)('70.7.18)

2. Upshot (Grant Green) (19:46)('70.7.20)

3. Hi-Heel Sneakers (Robert Higginbotham) (27:13)('70.7.20)



メンバー:

Personnel CD1:1-6 Grant Green(g), Larry Ridley(b), Don Lamond(ds), *Barney Kessel(g)

Recorded at la Maison de la Radio, Studio 104 In Paris, France on October 26, 1969

Personnel CD1:7, CD2 Grant Green(g), Claude Bartee(ts),

Clarence Palmer(org), Billy Wilson(ds)

Live At The Antibes Jazz Festival July 18&20, 1970

★話題のResonanceより、大人気ギタリスト、グラント・グリーンのまたまた決定的な未発表音源の登場!

★本作では、1969年10月26日のパリORTF(フランス放送協会)のスタジオでの録音と、1970年6月18日、20日の南仏アンティーブ・ジャズ・フェスティヴァルの音源をカップリングして収録。テープの元はINA(フランス国立視聴覚研究所)のもので、アンティーブの録音も、とてもライヴとは思えない音質に驚きますが、さらに驚くべきは、やはり、この演奏でしょう。

★69年、70年という時代は、グラント・グリーンが、新しい方向性を目指し、王道のジャズ・ギターからファンクの道へ進んでいた時期。日本では特に“ジャズのグラント・グリーンのファン”と“ファンク、レア・グルーヴのグラント・グリーンを好むファン”とわかれる傾向がありますが、本作には、この時期のグラント・グリーンの2つの顔があり、未来に向かっていかに新しい表現を切り拓いていたかを、ヴィヴィッドに記録しているのです。

☆69年のパリ録音では、オープニングからジェームス・ブラウンのヘヴィ・ファンクな演奏が飛び出す一方、ロリンズの“オレオ”“ソニームーン・フォー・トゥ”あり、M4のようなブルーズあり、ここでは、シングル・トーンを中心にホーン・ライクな演奏を見せるグラント・グリーンの姿や、レイドバックした演奏を見せる姿があります。また、バーニー・ケッセルが参加してのギターの演奏はシャンソン歌手、シャルル・トレネの曲を演奏するなど、フランスでの演奏らしく、また、ポップなナンバーも得意としたこの時期らしいグラント・グリーンのリラックスした演奏がなんとも魅力的です。

☆それに対して、70年のアンティーブ・ジャズ・フェスの音源は、パリの演奏から一年足らずとは思えない“ファンク色の濃厚な演奏”。しかも、7月18日、20日の演奏の中から、名曲“アップショット”は2ヴァージョンを収録!!この曲は、69年にブルーノートからリリースされた作品『Carryin'On』に収録されていた楽曲で、90年代のムーヴメントJam Bandブームも巻き起こしたSouliveもコピーして夢中になって演奏したという、グラント・グリーンのファンク・クラシック。このライヴ・ヴァージョンを掘り起こしたということもニュースなら、異なる2ヴァージョンを収録するというのは、<<如何にもResonance!>>らしい粋な構成!ジャズにまつわるライヴ演奏が、その日の構想、状況、ムードなどによって変わるなどあまりにも当たり前のことですが、この変革の時代のグラント・グリーンのこの曲を2ヴァージョンで聴けるのは、あまりにもうれしいもの。『Carryin'on』にも参加していたクラレンス・パルマーのオルガンと、クロード・バルティーのテナーと、正に超重量級のファンク全開の演奏に、興奮しないファンはいないでしょう。また、ラストの“Hi-Heel Sneakers”では、グラント・グリーンのソロが炸裂しまくり。マシンガンのように音を連打するこの演奏、一言、熱い!です。

★このアンティーブからわずか1ヶ月に満たず、グラント・グリーンはその当時初のライヴ作『Alive!』をリリース。“Sooky Sooky”は、のちにUS3がサンプリングし、90年代の一大レア・グルーヴ・ブームを巻き起こしたことでも有名ですが、本作の演奏こそ、その直前の生々しいグリーンの表現であるのです。

★Resonanceらしく、解説も超豪華。マイケル・カスクーナ、当時を知るINAのスタッフに加え、Souliveのギタリスト、エリック・クラズノー、そして、あのドクター・ロニー・スミスもインタビューに答えるという感涙ものの構成になっています!!

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