Sophisticated Abbey - Live at the Keystone Korner

魂のヴォーカリスト、アビー・リンカーンの発掘音源
80年3月キーストン・コーナーでのライブ!
いつになくリラックスした普段着ムードにありつつ、
心に深くしみこむ歌の数々が感動を呼びます!!

  • アーティスト:Abbey Lincoln
  • レーベル:HIGH NOTE RECORDS(US)
  • 品番:HCD-7280
  • ジャンル: ジャンル ジャズ
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

Abbey Lincoln / Sophisticated Abbey - Live at the Keystone Korner


1. Painted Lady (A. Lincoln) 5:23

2. Long as You’re Living (T. Turrentine / O. Brown Jr. / J. Priester) 4:30

3. Spoken Introduction 0:24

4. Somos Novios (It’s Impossible)(C. Manzanero / S. Wayne) 5:15

5. Medley: Sophisticated Lady(E. Ellington / I. Mills / M. Parish) /

There Are Such Things(S. Adams / A. Baer / G. Meyer) /

Man of Music (Con Alma)(J. Gillespie) (words by Abbey Lincoln) 9:58

6. Whistling Away the Dark (H. Mancini / J. Mercer) 4:59

7. Spoken Introduction 0:40

8. People in Me (A. Lincoln) 5:29

9. Medley: The Nearness of You(H. Carmichael / N. Washington) / For All We Know (F. Coots / S. Lewis) 6:14

10. Golden Lady(S. Wonder) 4:42

11. God Bless the Child (A. Herzog / B. Holiday) 6:23


メンバー:Abbey Lincoln(vo), Phil Wright(p), James Leary(b), Doug Sides(ds)


★ジャズ・ヴォーカルという枠を越え、ジャズ、そして時代のアイコンとして存在感を放ったアビー・リンカーンの80年キーストン・コーナーでの貴重なライブ音源。

★正に魂のアーティスト、アビー・リンカーン。その一般的な印象といえば、60年代の反骨精神にあふれた姿でしょうか?シカゴで生まれ、ミシガンで育ったアビーは、その街で生きた年長者の人々から、アメリカに生きる黒人の困難な生活を聞いて育ったとのこと。また、50年代の始めにハワイの小さなクラブで歌っていた時、ビリー・ホリデイと出会った時間を一生の思い出と語るほど、ビリー・ホリデイに影響を受けたとのこと。そんな、彼女の表現は、心の発露であり、ヴォーカルというものを一種超越したものであったといえましょう。必然として叫びとなった60年代の表現は今なお鮮烈であり、今では伝説といっても過言でないでしょう。しかし、そのコアは、60年代に限らず一生ものであったと思われます。90年代から亡くなる直前までの作品は、曲としての完成度を見せ、洗練されたアレンジを伴っていきますが、表現は一貫として、メッセージに富み、貫かれた表現を聴かせてくれたもの。それだからでしょう。近年になって彼女の歌をカバーする人は多く、また今、ヒップホップの方面から注目を集めるマーク・キャリーも、アビーのバンドにいた時を振り返り、その楽曲を取り上げた作品をリリース。話題を集めたのも記憶に新しいところです。

★本作は、そんな彼女の一生にあって、素顔を垣間見られる貴重音源。ピアニストには、フィル・ライト。“50年代、ウィントン・ケリーがいなかった時には、このフィル・ライトがいた”というほどの((長きに渡るコンビを組んだピアニスト))がいたから、なおさらなのでしょうが、いつになくリラックスした演奏は、いい意味の力の抜けがあるといえます。それは、2曲のオリジナル(M1.8)にもあり、数々のスタンダードにも見える表現。決して、叫ばず、強い声もなく・・・しかし、かみしめるように言葉一つ一つを大切にして歌う所は、正に魂の歌そのもの。先入観なく聴いて、一瞬にして、何かを感じさせる世界があります。闘った経験があるからこそ、至った優しさ、癒し、そして一種のあきらめと許容量。1930年生まれ、この時50歳。この世界、やはり、唯一無二。聴く人の心を揺さぶります。

★80年という時は、アビー・リンカーンにとって、あまり作品がない時代。そうした意味でも、彼女の人生を語る貴重な音源といえます。

★ライナー・ノーツも、歴史的な事実に加え、96年にバックステージで会った時のエピソードも交え、充実しています。


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