Free Country Vol. 3

【注目!!】ジョエル・ハリソンが描くアメリカ
「Angel Band の目標は、新たな方法によって、ジャズのグループで
カントリー、アパラチアン・ミュージックをアレンジすること」
レギュラー的なデヴィッド・ビニー、ユリ・ケイン他、ブライアン・ブレイド、
ジョン・カワード、またクリス・トーディニも7曲で揃って参加
ノラ・ジョーンズを迎えた作品から連なるFree Spiritによる第3弾!

  • アーティスト:Joel Harrison
  • レーベル:HIGH NOTE RECORDS(US)
  • 品番:HCD-7319
  • ジャンル: ジャンル ジャズ
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

Joel Harrison / Free Country Vol. 3

1. America The Beautiful (6:26)
2. Jerusalem Ridge (Bill Monroe) (5:12)
3. Ring of Fire (June Carter / Merle Kilgore) (4:27)
4. 900 Miles (Joel Harrison) (5:34)
5. We Shall Rise (5:39)
6. Angel Band (William Batchelder Bradbury) (9:26)
7. My Epitaph (Ola Belle Reed) (3:50)
8. Osage Stomp (Bob Wills) (4:01)
9. Wichita Lineman (Jimmy Webb) (5:59)
10. Go Rest High on That Mountain (Vince Gill) (4:47)
11. Lost Indian (4:32)
12. Blue Eyes Cryin' in the Rain (Fred Rose) (3:18)

All arrangements by Joel Harrison

メンバー: Joel Harrison(g, dobro, 6 string banjo, national steel guitar, vo),
David Binney(as), Jon Cowherd(pi, hammond B-3 org, wurlitzer),
Uri Caine(p, fender rhodes), Chris Tordini, Stephan Crump(b),
Brian Blade, Allison Miller(ds) with: Darol Anger, Christian Howes(vln),
Hank Roberts(cello), Nels Cline(g), Alecia Chakour, Everett Bradley,
Theo Bleckmann, Nicki Logan, Brian Blade(vo), Nathan Koci(acco),
John Hadfield(perc), David Mansfield(pedal steel guitar)

★1961年ワシントン・D.C.生まれのギタリスト(作曲家、アレンジャー、詩人、ヴォーカリスト)ジョエル・ハリソンの一年ぶりの作品。95年の初リーダー作から18枚のリーダー作をリリース。ハリソンは、ジャズ、クラシック、アメリカの音楽、インドやアフリカをルーツとしたトラッド音楽と、異なる音楽を橋渡しした最初のアーティストの一人でもあります。
★本作は、そんなハリソンの成功を修めたプロジェクト、“Free Country”の3作目。このコンセプトでは、2003年にノラ・ジョーンズも2曲でフィーチャーした最初の作品をリリースしたのち、2004年にも続けて作品をリリース。その後の3作目は自身では全く考えてこなかったとのことながら、このプロジェクトの立役者Rick Zirinskyはこのコンセプトでの作品を切望して、ハリソンに提案。ベストなメンバーを選出して制作につながりました。
★第一作目から参加し続けるデヴィッド・ビニーや、ユリ・ケイン、ステファン・クランプに加え、本作では、ブライアン・ブレイド、ジョン・カワード、またクリス・トーディニが7曲で揃って参加するなど豪華な布陣。ハリソンは「“Angel Band”の目標は、通常とは違った新たな方法でジャズのグループでカントリーやアパラチアン・ミュージックをアレンジすること」「楽曲の魂となるものはそのままに、新しい表現を試みようと集中した」と語っていますが、その言葉は、音楽に見事に結実。大自然の雄大さと、広義の愛国を象徴して“第二の国歌”などとも言われる“アメリカ・ザ・ビューティフル”をマイナー・コードのプログレッションを効果的に使い、ソロをフィーチャー。コンテンポラリー・ジャズの世界で描き変えたアレンジはまさに、ハリソンのこのコンセプトによる創造的な結晶。一方、レヴォン・ヘルムが咽頭がんを経てマンドリン一本を持ってソロで歌った“エンジェル・バンド”のあまりの美しさに打たれ、これらのシンプルな楽曲は、インプロを施してアプローチしても、ストレートに歌っても大きな力を持つことを改めて思い出したというハリソン。この曲は、ベン・モンダーとのコンビでも知られるテオ・ブラックマンのヴォーカルをフィーチャーしてメロディの美しさをそのままに、インスト部分にアレンジを施して演奏。楽曲の選択ももちろんですが、このアプローチの妙に、アーティストの才能が光ります。
★ほか、バンジョーの刻むリズムをユリ・ケインのストライド・ピアノで書き換えるボブ・ウィリスのナンバーあり、トニー・ライスの演奏でも知られる“Jerusalem Bridge”の牧歌的なムードあり、そうしたトラッド的な世界に寄り添うオリジナル曲あり。シンプルなカルテットの演奏に古き良き世界と祈りのようなものがにじむラストまで、全12曲どれもが秀逸です。
★実に10年以上ぶりの作品。この間“アメリカーナ”というキーワードで様々な音楽/ 作品も産み落とされた時を経てのジョエル・ハリソンの回答ともいる一作。この作品が録音された時、仕掛け人のRick Zirinskyが亡くなるというショッキングなこともありながら、完成された注目作です。

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