シューベルト(1797-1828):交響曲第3番 ニ長調 D200、第4番 ハ短調 D417「悲劇的」

注目指揮者パブロ・ヘラス=カサド
ハルモニアムンディ・デビュー!
フライブルク・バロック・オーケストラとの鮮烈シューベルト!
こまやかな歌、尋常でない歯切れのよさ!

  • アーティスト:パブロ・エラス=カサド
  • レーベル:HARMONIAMUNDI
  • 品番:HMC-902154
  • ジャンル: ジャンル クラシック 交響曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

シューベルト(1797-1828):交響曲第3番 ニ長調 D200、第4番 ハ短調 D417「悲劇的」

パブロ・エラス=カサド(指揮)
フライブルク・バロック・オーケストラ〔ペトラ・ミュレヤンス/コンサート・ミストレス〕
録音:2012年7月、グラナダ、オーディトリウム・マヌエル・デ・ファリャ
★注目指揮者パブロ・ヘラス=カサドが、ハルモニアムンディから交響曲CDをリリースします!オーケストラは「古楽界のベルリン・フィル」とも称されるフライブルク・バロック・オーケストラ、そして演目はアンサンブルと繊細な表情づけがものをいうシューベルトの初期交響曲という興味津々の内容です。パブロ・ヘラス=カサドは1977年グラナダ生まれ。2007年にルツェルン音楽祭の指揮者コンクールで、現代音楽の解釈でとりわけ高い評価を受け優勝。ブーレーズの招きでフェスティヴァル・アカデミーを2度指揮しています。2009年にはサントリー音楽祭のシュトックハウゼン「グルッペン」公演の指揮で来日、話題となりました。2011年5月には細川俊夫の新作オペラ「松風」を世界初演し世界の注目を集めたほか、10月にもベルリン・フィルにデビュー、2012年からはニューヨークのセントルークス管弦楽団首席指揮者に就任しています。これまでに、シカゴ響、サンフランシスコ響、バイエルン放送響、フライブルク・バロック・オーケストラ、マリインスキー劇場管、コンセルトヘボウ、ベルリン・フィルなどといった名だたるオーケストラのほか、ベルリン・ドイツ・オペラなどでも活躍。2013/14シーズンは、11-12月、メトロポリタン歌劇場で「リゴレット」を指揮してのデビュー、2014年にはニューヨーク・フィルのデビューも決まっています。非常に歯切れのよいリズム感覚と、情景感たっぷりながら見通しのよい音楽、そしてバロックから現代音楽、オペラから交響曲まで幅広く柔軟、そして的確な指揮ぶりで、世界を席巻しています。 ★第3 番は1815年7月、シューベルトが18歳の頃に作曲されたもの。第1楽章の堂々たる幕開けで轟くティンパニ、続いて管楽器で奏でられる第1主題など、カサドの絶妙のテンポと各楽器のエッセンスの効かせ方が実に巧みです。FBOの巧さも冒頭からひしひしと実感できます。第2楽章は、管楽器と弦楽器のかけあいもたのしいアレグレット。きびきびとした第3楽章のメヌエットは、リズムの刻みが耳に心地よく響きます。終楽章は非常に歯切れよいテンポで、終始ノリのよい雰囲気でさっそうと駆け抜けます。決して前面に出過ぎることはありませんが、カサドの統率力が光ります。第4番は、有名な歌曲「魔王」の作曲から数ヵ月後の、1816年4月27日に作曲されたもの。1816という年は、シューベルトは音楽教師の職に就くことができなかったり、結婚も諦めたりした試練の年でした。この交響曲は編成も比較的大きく、吹き荒れるホルン(C管2、Es管2)などはFBOで聴くと迫力満点、ピリオド楽器のおもしろさの際立つ演奏となっています。死を宣告するような不吉な和音から、続くアレグロ部も非常にドラマティック。オペラの序曲のような、様々な情景を喚起するような演奏です。第2楽章のアンダンテも、美しい旋律が次々と奏でられるなか、独特の緊張感を保っています。第3楽章の突き刺すようなリズムとトリオ部分の典雅なメヌエットの対比も鮮やかです。第4楽章も細かな表情付けが見事。オペラも得意とするカサドの歌心、そして抜群のリズム感と音楽の推進力、それにこたえるFBOのうまさが最高のかたちで結実したシューベルトとなっています!
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