★フィルハーモニー・ド・パリの音楽博物館とハルモニア・ムンディのパートナーシップによって、博物館が保存している貴重な名器を用いたシリーズ第5弾はトリオ・ヴァンダラーのチェリストでソリストとしても活躍するラファエル・ピドゥーとラ・フォルジュルネ TOKYO2018でも話題となったフランスの俊英ピアニスト、タンギ・ド・ヴィリアンクールが登場します。
★今回の使用楽器はジュゼッペ・ガルネリの息子、ピエトロ・ガルネリ・ベニスが1734年に製作したチェロ、そしてカール・グリウス・ゲバウールが1855年頃に製作したフォルテピアノです。博物館の徹底した管理のもと丹念にメンテナンスされた楽器の鳴り方は素晴らしく、低音は朗々と高音も渋みと深い味わいのあるこのチェロに対して、可憐で繊細そして色彩豊かな響きを持っているのがこのフォルテピアノです。この名器を用いてのベートーヴェンは格別の極み。チェロ・ソナタ第1番&第2番 Op.5は1797年に出版され、プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世に献呈された作品。ベートーヴェン初期の作品ながら貫禄すら感じさせますがこの二人の演奏で新たな発見があること間違いなしです。
★カミーユ・プレイエル(1788-1855)作曲の夜想曲「魔笛の思い出」~ピアノとチェロのためのコンチェルタンテはシャルル=ニコラ・ボディオが作曲した「チェロの指使いと弓使いについての教本」をもとにして作曲した作品。美しいメロディと2つの楽器の掛け合いが魅力的です。
★ピドゥーはトリオ・ヴァンダラーとしてピアノ三重奏曲全曲(KKC-5635 / HMC-902100)を、ヴィリアンクールはバガテル全曲集(MIR-492)をそれぞれリリースしており、ベートーヴェンの作品に向き合ってきたこの2人の名手による演奏は期待せずにはいられません。
フィルハーモニー・ド・パリの音楽博物館のコレクション「ストラディヴァリ」を用いてのシリーズは下記の通り。名手が奏でた名器の音色をお楽しみください。
●ルイ・クープラン:新しい組曲集/クリストフ・ルセ(チェンバロ)(KKC-5984 / HMM-902501/1652年アントワープ製ヨアンネス・クシェ)
●ベルリオーズ(エッセール編):幻想交響曲(2台ピアノ版)/ジャン=フランソワ・エッセール、マリー=ジョゼフ・ジュード(ピアノ/1928年プレイエル製対面ピアノ)(KKC-6017 / HMM-902503)
●「ベルリオーズとの夕べ」/ステファニー・ドゥストゥラック(メゾ・ソプラノ)、ティボー・ルーセル(ギター/ジャン=ニコラ・グローベール、パリ、1830年頃)、タンギ・ド・ヴィリアンクール(ピアノ/プレイエル、1842年製)、ほか(HMM-902504)
●マティアス・レヴィ:「UNIS VERS」/マティアス・レヴィ(ヴァイオリン/1924年ピエール・エル製“グラッペリ”)、ほか(HMM-902506)
トレイラーはこちら→
https://m.youtube.com/watch?v=Wj8TfM2TIDA
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https://youtu.be/u5mB8rbkuYU