J.S.バッハ:鍵盤のための作品全集Vol.3~フランス風に

鬼才アラールによる、
バッハの鍵盤のための作品全集第3弾!
バッハに大きく影響を与えた
「フランス」をテーマとした3枚組

  • アーティスト:バンジャマン・アラール
  • レーベル:HARMONIAMUNDI
  • 品番:HMM-902457
  • ジャンル: ジャンル クラシック 器楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:3CD

TRACK LIST

ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):鍵盤のための作品全集Vol.3
~フランス風に/パルティータ、フランス風序曲、パッサカリア、トッカータ・・・


[CD1]~フランス風に
J.S.バッハ:序曲(組曲)ヘ長調 BWV 820、組曲 ヘ短調 BWV 823、プレリュード(アルペッジョによるプレリュード) ハ短調 BWV 921、組曲 変ホ長調 BWV 819
ヨナン・カスパール・フェルディナンド・フィッシャー(1656-1746):プレリュード第8番、シャコンヌ(ト長調/クラヴサン曲集 op.2, 1696より)
J.S.バッハ:3つのメヌエット BWV 841, 842, 843
F.クープラン:クープラン(クラヴサン曲集第4巻第21組曲)
J.S.バッハ:組曲 イ短調 BWV 818a
F.クープラン:第5のプレリュード
J.S.バッハ:プレリュードを伴う組曲第1番 イ長調 BWV 806a(イギリス組曲第1番初稿)
バンジャマン・アラール(チェンバロ/18世紀初頭に製造されたチェンバロ(フランス、アッサ城))

[CD2]~いと高きところには神にのみ栄光あれ
J.S.バッハ:アリアヘ長調BWV 587(F.クープラン:諸国の人々~神聖ローマ帝国人第1曲)、マニフィカト(ドイツ語マニフィカトに基づくフーガ)BWV 733、コラール「主イエス・キリストよ、われらを顧みて」BWV 709、トリオ・ソナタ「主イエス・キリストよ、われらを顧みて」BWV 655a、コラール「主イエス・キリストよ、われらを顧みて」BWV 726、プレリュードとフーガハ短調BWV 546、コラール「いと高きところには神にのみ栄光あれ」BWV 711、コラール「いと高きところには神にのみ栄光あれ」BWV 717、コラール「いと高きところには神にのみ栄光あれ」BWV 715、コラール「いと高きところには神にのみ栄光あれ」BWV 663a(ヴァイマール版)、ファンタジート長調(オルガン曲)BWV 572、コラール「いまぞ喜べ、汝らキリストの徒よ」BWV 734
ニコラ・ド・グリニー(1672-1703):パンジェ・リングァ
アンドレ・レゾン:クリステ
J.S.バッハ:パッサカリアBWV 582
バンジャマン・アラール(オルガン/ジルバーマン1710年製、マルムティエ、聖エティエンヌ修道院(フランス))

[CD3]舞曲による組曲
J.S.バッハ:イギリス組曲第4番 ヘ長調 BWV 809、イギリス組曲第2番 イ短調 BWV 807、リュート(リュート・クラヴィーア)組曲 ホ短調 BWV 996
バンジャマン・アラール(チェンバロ/フィリップ・ユモー1989年製、カール・コンラード・フライシャー(1720年頃)モデル)

録音:
[CD1]2018年4月、アッサ城(フランス)
[CD2] 2019年5月、聖エティエンヌ修道院(フランス)
[CD3]2019年9月、アントナン・アルトー・オーディトリウム(フランス)
★注目の鍵盤奏者バンジャマン・アラールによる、J.S. バッハの鍵盤作品を全て録音するプロジェクトの第3弾!第1弾(KKC 5918/ HMM 902450)では1699年から1705年の間のJ.S. バッハが10代で作曲したものを収録。「北へ」と題した第2弾(KKC 6018/ HMM 902453)では、15歳で兄のもとを離れて北ドイツのリューネブルクに向かったバッハが、先人達、とりわけブクステフーデに傾倒した時期の作品群が収められておりました。
★この第3弾では、23歳でヴァイマールの宮廷につかえるようになったバッハが、「若き巨匠」として鳴らした時期の、フランス音楽への顕著な興味と表情豊かな試みが見られる作品が収められています。当時フランスの鍵盤作品はヨーロッパを席巻しており、バッハもその影響を大いに受けました。バッハはヴァイマールの宮廷に仕える前から、フランスの舞曲を兄のヨーハン・クリストフ・バッハやゲオルク・ベームのコレクションから多数写譜して研究していたといいます。[CD2]はオルガン作品。クープランの「諸国の人々」の神聖ローマ帝国を、バッハが編曲したものも収録(この楽曲は、ピゼンデルが当時ドイツでもしばしば演奏していたため、よく知られていました)。アラールが今回選んだオルガンは1710年ジルバーマン製で、フランスのオーケストラ、あるいはリュリのオペラのような、あらゆる音色を兼ね備えた楽器で、音色の豊かさに驚かされます。アラールのセンスあふれる装飾も楽しめます。また、イギリス組曲が収録されています。「イギリス」という名称は後世につけられたものですが、冒頭に大規模なプレリュードが置かれ、その後フランスはじめ様々な国を起源とする舞曲で構成されています。BWV 806aはヴァイマール時代に成立しています。全体を通して、アラールの示唆に富んだプログラムと演奏の抜群のセンス、そして、バッハが、ブクステフーデやドイツの先人たちのみならず、フランスの幅広いスタイルまでを貪欲に研究し、それをレヴェルを高めたかたちで自らのものとして体得し、作品を書いていたという事実にあらためて驚かされる内容となっています。
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