J.S.バッハ:鍵盤のための作品全集 Vol.7~オルゲルビュヒライン(オルガン小曲集)

アラールの清冽かつ雄弁なオルガンが明示する
バッハが音符に込めたコラールの神髄

  • アーティスト:バンジャマン・アラール
  • レーベル:HARMONIAMUNDI
  • 品番:HMM-902498
  • ジャンル: ジャンル クラシック 器楽曲 声楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:2CD

TRACK LIST

J.S.バッハ:鍵盤のための作品全集 Vol.7~オルゲルビュヒライン(オルガン小曲集)BWV 599-644

CD1
1. 尊き御神の統べしらすままにまつろい BWV642*
2. いざ来ませ、異邦人の救い主 BWV599
3. 神よ、汝の慈しみによりて/神の御子は降りたまえり BWV600
4. 主キリスト、神の独り子/主なる神よ、いざ讃美を受けたまえ BWV601
5. 全能の神に讃美あれ BWV602
6. みどり児ベツレヘムに生まれぬ BWV603
7. 讃美を受けたまえ、汝イエスキリストよ BWV604
8. かくも喜びに満てるこの日 BWV605
9. 高き天よりわれは来たれり BWV606
10. 天より御使の軍勢 来たり BWV607
11. 甘き喜びに包まれ BWV608
12. 神を讃えまつれ,汝らキリストの徒よ,こぞりて BWV609
13. イエスよ、わが喜び BWV610
14. キリストをわれらさやけく頌め讃うべし BWV611
15. われらキリストの徒に今や喜び来たれり BWV612
16. われとともに神の慈しみを讃えよ BWV613
17. 古き年は過ぎ去りぬ BWV614
18. 汝にこそ喜びあり BWV615
19. 平安と歓喜もて、われはいま BWV616
20. 主なる神よ、いざ天の扉を開きたまえ BWV617*

CD2
1. おお神の小羊、罪なくして BWV618*
2. キリストよ、汝 神の小羊 BWV619
3. われらに救いを賜うキリストは BWV620*
4. イエス十字架につけられたまいし時 BWV621
5. 人はみな死すべきさだめ BWV643
6. おお人よ、汝の大いなる罪を悲しめ BWV622*
7. 主イエスキリストよ、われら汝に感謝す BWV623
8. 神よ、われを助けて成させたまえ BWV624
9. キリストは死の縄目につながれたり BWV625
10. われらの救い主なるイエスキリストは BWV626*
11. キリストは甦りたまえり BWV627
12. 聖なるキリストは甦りたまえり BWV628
13. 栄光の日は現れたり BWV629
14. 今日、神の御子は勝利の凱旋をなしたもう BWV630
15. 来ませ、造り主なる聖霊の神よ BWV631
16. 主イエスキリストよ、われらを顧みて BWV632
17. いと尊きイエスよ、われらはここに集いて BWV633* (1)
18. われは汝に依り頼む、主よ BWV640
19. これぞ聖なる十戒 BWV635*
20. 天にましますわれらの父よ BWV636*
21. アダムの堕落によりてことごとく腐れたり BWV637
22. われ汝に呼ばわる、主イエスキリストよ BWV639
23. われらに救いの来たれるは BWV638
24. ああ、いかにはかなく、いかにむなしき BWV644
25. われら悩みの極みにありて BWV641

(1)コラールBWV 634は633の異稿にあたるため収録していません。

バンジャマン・アラール(オルガン/使用楽器:ケンティン・ブルーメンレーダー/パリ、改革派教会(Temple du Foyer de l'Âme)(2009))

ベルガマスク声楽アンサンブル(合唱指揮:マリーヌ・フリブール)
*パリ・ノートル=ダム児童合唱団(合唱指揮:エミリー・フルーリー)

録音:2019年5月、2021年1月/パリ、改革派教会
★バッハ・ファンのみならず世界中の音楽ファンから熱い注目を集めるアラールのバッハ・プロジェクト第7弾は、オルゲルビュヒライン(オルガン小曲集)。1708-1717年にかけて書き進められた、礼拝などで会衆がコラールを唱和するのに先立ち、オルガンによって演奏される“コラール前奏曲”集です。このバッハのオルゲルビュヒラインは45曲からなり、コラール(讃美歌)の旋律に基づく楽曲が、待降節、クリスマス、新年、受難節、復活節というように、教会暦に沿って並べられています(BWV 635以降は特定の祝日にとらわれない種々のコラール)。コラール旋律は上声部にほぼそのまま現れる一方、下の三声部では、歌詞が歌う内容を動機や音型で巧みに表しており、奏者にはコラールそのもの及びテキストや関連聖句などに関する深い理解が求められます。バッハ自身によって「初歩のオルガニストが、コラールをさまざまな仕方で展開するための手引き、さらにペダル演奏を習得するための手引き」とこの楽譜帳に書き込まれていますが、実際の内容や要求される技巧は、超絶技巧と複雑かつ華麗な対位法が織りなす洪水の中からコラール旋律が浮かびあがってくる数々の“オルガン・コラール”と同等か、それ以上かもしれません。ここでは、アラールの清冽な音色によるオルガン独奏、そしてそれに続いてピュアな歌声でコラールが唱和されることにより、この曲集の神髄を聴くことができます。アラールの演奏は、華麗にたたみかけるようなパッセージの部分でも、聴き手をふわりと包み込むような軽やかさを備えた不思議な魅力に満ちており、そしてなにより音符に込められた様々な意味がくっきりと浮かびあがるよう。アラールのシリーズ、ますます目が離せません。

トレイラーはこちら→ https://www.youtube.com/embed/bUwTTqZquCE
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