アントワーヌ・フォルクレ & ジャン=バティスト(=アントワーヌ)・フォルクレ:作品集〜魂の苦悩(Les tourments de l'âme)

フランス・バロック期の最重要音楽家、
フォルクレの作品集
寺神戸亮、上村かおりも参加の注目盤!

  • アーティスト:ミシェル・ドゥヴェリテ
  • レーベル:HARMONIAMUNDI
  • 品番:HMM-905286
  • ジャンル: ジャンル クラシック 音楽史/古楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:4CD + 1ボーナスCD

TRACK LIST

アントワーヌ・フォルクレ(1672-1745)&ジャン=バティスト(=アントワーヌ)・フォルクレ
(1699-1782):作品集〜魂の苦悩(Les tourments de l'âme)




[CD1]

・第3組曲 ニ長調

 〔ラ・フェラン-ラ・レジャント-ラ・トロンシン-ラ・アングラーヴ-ラ・ドゥ・ヴォセル*

-ラ・エイノー-ラ・モランジスまたはプリセ(シャコンヌ)*〕

・第2組曲 ト長調〔ラ・ブロン-ラ・マンドリン-ラ・ドゥ・ブルイユ-ラ・ルクレール*

-ラ・ビュイソン(シャコンヌ)〕



[CD2]

・第1組曲 ニ短調〔ラ・ラボルド*-ラ・フォルクレ-ラ・コタン-ラ・ベルモン-ラ・ポルテュゲーズ

-ラ・クープラン〕

・第4組曲 ト短調〔ラ・マレッラ*-ラ・クレマン*-サラバンド「ラ・ドーボンヌ」-ラ・ブルノンヴィル

-サンシ-パッシーの鐘、ラ・ラトゥール〕



[CD3]

・第5組曲 ハ短調〔ラ・ラモー-ラ・ギニョン-ラ・レオン*-ラ・ボワソン-ラ・モンティニ

-ラ・シルヴァ-ジュピテル*〕

・リールの手稿譜 ト長調

(3つのヴィオ-ルのために書かれた3つの作品を2台のクラヴサンのために編曲したもの)

 〔アルマンド-クーラント-サラバンド〕※

・最上の作曲家のバス・ラインをともなうヴィオールのための作品コレクション

(若きアントワーヌ・フォルクレの作品)

 〔ブランル(ト長調)-アルマンド(ニ短調)-ラ・ジルエット(ト短調)-ミュゼット(イ長調)〕**



[CD4]

フォルクレ父子に捧げられた作品

・ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):ラ・フォルクレ~フーガ(Cem, Vn, Gamb)

・アナ・ギュルギュ=ボンドゥ(b.1977):フォルクレの鐘(Cem)

・シャルル=フランソワ・クレマン(c.1720-1789後没):

アレグロ・マ・ノン・トロッポ(Vn, Cem)、

ヴァイオリンとチェンバロのための第6ソナタ

〔アレグロ・マ・ノン・トロッポ-アリア・グラツィオーゾ-アレグロ〕

、ヴァイオリンとチェンバロのための第4ソナタ〔アリアI&II〕、

第1ソナタ〔アレグロ・マ・ノン・トロッポ-アリア・アッフェットゥオーゾ-アレグロ〕(Vn,Cem)

・F.クープラン(1668-1733):La Forqueray - Fièrement sans lenteur(Cem)

・ジョス・ブートミー(Josse Boutmy)(1697-1779):ラ・フォルクロ―ラルゴ

・ルイ=アントワーヌ・ドルネル(c.1680-1756後没):La Forcroy〔プレリュード-シャコンヌ〕

・ピエール=アラン・ブレイ=ウェッペ(b.1981):フォルクレの墓(Cem)

・ジャック・デュフリ(1712-1789):ラ・フォルクレ ヘ短調(Cem)

・クロード=フランソワ・ラモー(1727-1788):La Forcray ニ長調 (Cem)



ミシェル・ドゥヴェリテ(チェンバロ/’blue’アンソニー・サイディ(1976)、

アラン・アンセルムによるフレンチ・チェンバロおよびジャーマン・チェンバロ)

※ロベール・コーネン(チェンバロ)

*,**上村かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ/ニコラ・ベルトラン、1705年頃製)

*,**リカルド・ロドリゲス(ヴィオラ・ダ・ガンバ(通奏低音)/マルコ・テルノヴェック(2013),

1691年製ミシェル・コリションのレプリカ)

*寺神戸亮(ヴァイオリン/ニコロ・アマティ(1645年製))

録音:2014年9月&2015年5月、ベルギー、ブラ=シュル=リエンヌ

★ヴィオラ・ダ・ガンバの歴史を語る上で欠かせない音楽家、フォルクレ。12歳から宮廷に仕えたアントワーヌ・フォルクレ(1672-1745)と、その息子ジャン=バティスト(=アントワーヌ)・フォルクレ(1699-1782)の名は生前からフランス全土で知られていました。

★アントワーヌ・フォルクレは、17世紀後半から18世紀のフランス音楽界においてヴィオラ・ダ・ガンバの名手として高い評価を受けた音楽家です。アントワーヌはまだ12歳のころ(1689年から)、太陽王ルイ14世(1638-1715)下の宮廷に仕え、奏者として、そして作曲家として大切に扱われました。当時関心が高かったイタリア様式を取り入れながらも、フランス風の組曲のスタイルをとった、華麗で斬新な作品を残しています。そのずば抜けた音楽性とは別に彼の激しい振幅の大きな性格や妻や息子(ジャン=バティスト)への暴力といった事実がしばしば語られ、同時代人であるマラン・マレの優雅さと対照的に語られることも多く、アンリ・ル・ブランの「ガンバを擁護する」(1740)では「マレは天使の如く、(父)フォルクレは悪魔の如く奏く」と表現されています。その息子のジャン=バティストは父とともに、ルイ15世の娘(1727-52)に楽器を教える音楽教師の役割も担っていました。宮廷の力が落ちてからも、有力者のもとで音楽活動を続け、フランス全土にフォルクレ父子の名は知れ渡っていました。

★この盤は、1747年にジャン=バティスト・フォルクレが父アントワーヌの遺作として出版した曲集の作品と、アントワーヌ・フォルクレの初期の作品、さらには後の作曲家たちが「フォルクレ」に捧げた作品を集めたもの。ミシェル・ドゥヴェリテ(ルーアンの音楽院でロベール・コーネンの下で学んだチェンバロ奏者)、そしてレ・タラン・リリクやレザール・フロリサンなどにもたびたび参加している上村かおり、名手寺神戸亮、そしてゲストとしてドゥヴェリテや寺神戸の師匠でもあるロベール・コーネンも参加しているという豪華布陣による演奏です。チェンバロ独奏曲のそれぞれの色合いのあざやかさにフォルクレの才にあらためて感じ入り、ヴィルトゥオジティとセンシティヴさを兼ね備えた名手たちによるアンサンブルに酔いしれる、極上のセットとなっております。

※ボーナスCDには、4枚のディスクからの抜粋(一部ジャン=ピエール・ニコラ(フルート)が参加)楽曲にかぶせるかたちで、以下の内容に沿ったテキストの朗読が収録されています。朗読を務めるのは、コメディ=フランセーズの俳優、ニコア・ロルモー氏です。



[内容]

プロローグ-祖先の栄光に-オルレアン公フィリップの死-フォルクレ:小さな、そして大きな物語-ヴィオラ・ダ・ガンバの貴公子、アントワーヌ&ジャン=バテイスト(息子)-家庭内のもめごと、ますます大きくなる内なる闇-完璧な人物-アントワーヌといっぱいの悦び

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