★1985年生まれの指揮者グラハム・ロス率いるケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団。優れた合唱団が目白押しのイギリスでも屈指の実力派団体。メンバーの大半はクレア・カレッジの学生で、若々しくフレッシュな歌声を聴かせてくれます。2010年からグラハム・ロスが指導するようになり、ハルモニア・ムンディからすでに12種のCDをリリースして世界的な評価を受けています。
★今回は母国の偉大な作曲家ベンジャミン・ブリテンの「キャロルの祭典」をメインに、彼の30年にわたる宗教的合唱曲と、その師筋にあたる3人の先達の美しい作品を集めています。「キャロルの祭典」を除くとあまり聴く機会は多くありませんが、いずれも魅力的でクリスマスらしい敬虔な気持ちにさせてくれます。
★「キャロルの祭典」は少年合唱とハープのための作品ですが、ここではジュリアス・ハリソン(1885-1963)による混声合唱用編曲を使用。ターニャ・ホートンのハープが陶酔的な美しさで彩ります。
★アルバム最初の3篇は混声合唱とオルガンのためのオリジナル作品ですが、ブリテンがオルガンの効果を駆使しているのに注目。またいずれもブリテン好みのハ長調で書かれ、明るく輝かしい響きを満喫できます。また1955年の「聖ペテロ賛歌」は彼の生涯のパートナー、ピアーズの名と同じため、熱い思いがこもっているとされます。また18歳の時の作「乙女の歌った歌はやさしかった」は低音域のないアカペラ合唱が不思議な無重力感を味わせてくれます。
★アイアランドの「聖少年」はピアノや弦楽器にも編曲され親しまれている名旋律ですが、ここではアカペラ混声合唱版で非常に感動的な世界を創り上げています。今年のクリスマスはこのアルバムが超オススメです!
トレイラーはこちら→
https://m.youtube.com/watch?v=MAO25JP723c