★ハルモニアムンディの新進演奏家紹介シリーズから、ヴィオラ奏者、ティモシー・リダウトの登場。1995年生まれ、王立音楽院で学んだのち、2014年セシル・アロノヴィッツ国際コンクール優勝、2016年ライオネル・ターティス国際ヴィオラコンクール優勝。ヴィオラ界の若手の中では最注目の演奏者で、オーケストラとも共演多数、2021年6月には王子ホールでトランジット・シリーズに登場、絶賛されました。
★プログラムは、ユース・オーケストラに所属していた時に演奏した様々な作品の中でとりわけ強い影響を受け、感動したというプロコフィエフの「ロミオとジュリエット」と、「詩人の恋」の編曲版。「ロミオとジュリエット」では情景感ゆたかに、時に気品たっぷり、時に大見得を切るような芝居気も見せながら聴かせます。「詩人の恋」でも豊かな音楽性が見事に発揮されています。単に歌のパートをヴィオラに置き換えて演奏しているのではなく、曲によっては、たとえば第9曲「あれはフルートとヴァイオリン」では、ヴィオラはピアノ・パートの右手を、そしてピアノが歌唱旋律を受け持つことによって、この主人公には悪夢のように聴こえる宴のいまわしい賑わいが再現されているなど、作品世界がより意味深長に響きます。原曲の歌詞の世界を吟味しつくしたうえで演奏しているので、作品のイメージがより鮮明に浮かび上がってきます。
★ピアニストのフランク・デュプレは1991年生まれのドイツのピアニスト。最初にジャズ・パーカッション奏者としてスタート、のちにピアノ演奏でも活躍するようになり、とりわけ20世紀と現代に生きる作曲家の作品に力を入れています。さらに指揮者としての顔も持ち、ラトルやロトのアシスタントも務めていたという多才なこちらも注目のピアニストです。
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